すずしろ日誌

介護をテーマにした詩集(じいとんばあ)と、天然な母を題材にしたエッセイ(うちのキヨちゃん)です。ひとりごとも・・・。

忍(おに)

2025-03-13 11:38:29 | ひとりごと
 季節が巡る度に 手紙を書きます
 風を感じる度に ペンを握ります
 雲の流れが目につく度に 想いのたけを綴ります
 こうして
 何度となく心が手からすり抜けて
 あなたの許へ 旅立ったことでしょう
 手ごたえのない愛は こごえそうですね
 さみしくはないですか
 あなたも 私と同じ瞳(め)をしていると感じたのです
 一人ぼっちではないですか
 手を取り合うだけで 充分に暖めあえると思うのです
 あなたを傷つけるものすべてを壊してしまいたい 
 そう思うのは 私の思い上がりでしょうか 
 恨みません 妬みません 望みません 泣きません
 どれほどの戒めをつくれば あなたを守れますか
 あなたのために祈る私が
 本当は一番 あなたを苦しめているのかもしれませんね
 甘えたい すがりたい 大声で泣きじゃくりたい 
 本当は あふれそうです
 赤いものが私の中で 今にもあばれそうなのです
 だから
 心が軋む夜に 手紙を書きます
 眠れない夜に ペンを握ります
 自分を見失いそうな夜に 嘘でも楽しい話を・・・
 すり抜けたままの心は きっと迷子になっていますね
 あなたの心を 捜しあぐねているのです
 応えてください
 どんな答えでも かまわないのです
 手ごたえのない愛は 心に鬼を育てるだけです

*暗い・・・。暗いなあ・・・私。


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