先日二回目の訪問入浴を終えた。温泉に入る快適さ、清潔以外に、このサービスはいい効果を我が家にもたらしてくれている。
父が寝込みがちになってから、私が入浴させていても、リネンの清潔がなかなか出来なかった。普段、体調不良を言い訳に、父はリネン交換することを嫌がったからだ。また、洗面台に立つことも、体力的に無理だったので、洗面道具をベッドに持ち込み、歯磨きなどを行っていたが、これも、体調が悪いと負担になるらしく、出来ない日が多かった。歩行に到っては、立位の不安定さに加えて足腰の力が弱ったこともあり、なかなか出来なかった。動かないから食欲がない。食べないから貧血が治らない。貧血がひどいからふらつて転倒する・・・。こんな悪循環だった。
ところが、他人が世話をしにやってくる、というのは思わぬ刺激になった。
まず、「お客さんに恥ずかしい」から、清潔に気を付ける。リネンもまめに交換する。頑張って歯磨きする。浴槽までふらつくのも格好悪いから、少し歩行練習してみる。思ったより歩けたら、欲が出る。何だか、ご飯も食べられるようになった。食べれば体力がつくから、目に見えて快復しているように思える。
母にしても、他人が来ていろいろ話をすることで、気が紛れる。介護を楽に考えられる。また、「恥ずかしくないように」母もいろいろ気を使うから、父に対して前以上に気配りしているし、「お客」が来ることで、最近とみに明るくなった。(もともと明るい母ではあるのだが・・・。)
中でも食欲が出てきたのは、私たちにとってとても大きい。うすいお粥を半分も食べない日があり、ミキサーにしてみた時期もあった。最近はましになっていたが、それでも小食だった。でも、ここ数週間は「ご飯」が食べられるのだ。粥ではなくご飯。しかも「何々が食べたい」と言う日が出てきた。食べたい物を聞いても「別に」と答え、あれこれ工夫しても手を付けず、買い物袋をさげて、涙ぐんだ日もあった。母に到っては泣いたり、怒ったり・・・。それがますます父を追いつめそうで恐かった。
しかし、今、父は大変前向きで、母も私も明るい。家族の食事時間は毎回おばかな話で盛り上がって笑いが絶えない。幸せで涙ぐみそうになる。
うちのスタッフに心から感謝したい。明るく細やかな介護のお陰で、私たちはこころも身体も軽やかになっている。勿論病気が治ったわけではなく、これからも老いと病気と闘わなくてはならないのは事実だ。けれど、確実に効果は出ているのだ。
今一番心配なのは、調子づいた父が、歩行器を使わずに歩いてやろうと狙っていることだ。まだまだ、ふらつきがあるのだし、転倒したらまた元の木阿弥だ。痛み分け・・・ではあるが、意欲が出てきたのは良いことではある。
ここをクリックしてお立ち寄りください。
父が寝込みがちになってから、私が入浴させていても、リネンの清潔がなかなか出来なかった。普段、体調不良を言い訳に、父はリネン交換することを嫌がったからだ。また、洗面台に立つことも、体力的に無理だったので、洗面道具をベッドに持ち込み、歯磨きなどを行っていたが、これも、体調が悪いと負担になるらしく、出来ない日が多かった。歩行に到っては、立位の不安定さに加えて足腰の力が弱ったこともあり、なかなか出来なかった。動かないから食欲がない。食べないから貧血が治らない。貧血がひどいからふらつて転倒する・・・。こんな悪循環だった。
ところが、他人が世話をしにやってくる、というのは思わぬ刺激になった。
まず、「お客さんに恥ずかしい」から、清潔に気を付ける。リネンもまめに交換する。頑張って歯磨きする。浴槽までふらつくのも格好悪いから、少し歩行練習してみる。思ったより歩けたら、欲が出る。何だか、ご飯も食べられるようになった。食べれば体力がつくから、目に見えて快復しているように思える。
母にしても、他人が来ていろいろ話をすることで、気が紛れる。介護を楽に考えられる。また、「恥ずかしくないように」母もいろいろ気を使うから、父に対して前以上に気配りしているし、「お客」が来ることで、最近とみに明るくなった。(もともと明るい母ではあるのだが・・・。)
中でも食欲が出てきたのは、私たちにとってとても大きい。うすいお粥を半分も食べない日があり、ミキサーにしてみた時期もあった。最近はましになっていたが、それでも小食だった。でも、ここ数週間は「ご飯」が食べられるのだ。粥ではなくご飯。しかも「何々が食べたい」と言う日が出てきた。食べたい物を聞いても「別に」と答え、あれこれ工夫しても手を付けず、買い物袋をさげて、涙ぐんだ日もあった。母に到っては泣いたり、怒ったり・・・。それがますます父を追いつめそうで恐かった。
しかし、今、父は大変前向きで、母も私も明るい。家族の食事時間は毎回おばかな話で盛り上がって笑いが絶えない。幸せで涙ぐみそうになる。
うちのスタッフに心から感謝したい。明るく細やかな介護のお陰で、私たちはこころも身体も軽やかになっている。勿論病気が治ったわけではなく、これからも老いと病気と闘わなくてはならないのは事実だ。けれど、確実に効果は出ているのだ。
今一番心配なのは、調子づいた父が、歩行器を使わずに歩いてやろうと狙っていることだ。まだまだ、ふらつきがあるのだし、転倒したらまた元の木阿弥だ。痛み分け・・・ではあるが、意欲が出てきたのは良いことではある。
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家庭の中に他人が入るのって
そんな効果があるんですね。
小さい改善が、大きな改善を
生んだNYの成功理論に似ている
といったら不謹慎かな。
でもプラスの連鎖が生じて
目覚しい回復につながっているのは
無視できない効用です。
多くの方々の参考になる素晴らしい
事例を公表してくださり
ありがとう!
ありがとうございます。少しずつではありますが、本当にいい効果が出ていて、ありがたいです。
これからも、ますますの相乗効果を期待してます。
ご飯がたべられるようになったって、うれしいですね!
いい意味での社会性というか、外の世界との接触って、大事なんですね…(しみじみ)
転倒が心配ですね^^;
ちょっとずつ、ちょっとずつで!お父様!
千葉男さまもおっしゃっていましたが、いろんな人の参考になると思います!
私も、勉強になります^^(介護してるわけじゃないんですが…)
はい。ありがとうございます。
転倒がねえ・・・。昨日ひとりで杖も使わず、つたい歩きで母屋に来て、びっくりしました。ひやひやです。