安定剤の処方

　夕べはピンクのお念仏だった。ちょうど休みだったので早めに入浴と食事を済ませて上がった。お念仏の後、お茶やお酒も出してくれたがみんな車なのでお茶を飲む。
　キヨちゃんはいつも晩酌をするので、どうせ飲むのだからいただけば？と言った。いつも夕食時に飲むのだが、お念仏の日は帰ってから飲むからだ。しかし昨日はうっかりしたのか、晩酌を済ませていたのでいらないと断っていた。
　帰ってから、結局心もとなくなったのかビールを飲みたいというので、私もワインで付き合った。食事も済ませていたのであられなどをつまみに。ちょうど地元の選挙だったので、選挙の開票速報を見たいと途中まで頑張って起きていたキヨちゃんだが、ついにうとうとしてきた。
　もう布団に入るように勧めようとした時だ。突然キヨちゃんの足がコタツの上の急須をばーん！と蹴ってしまった。びっくりして見ると、キヨちゃんはぐでんぐでんである。まさかビール２本で？しかも１本は早くに飲んでいたし、もともとアルコールには強いはずだった。
　「ちょっとしっかりしてよ！」
　キヨちゃんを起こすと
　「帰ろう」
　「ここどこ？」
などといい始め、話はちんぷんかんぷんであるし、座ることもろくに出来ない。
　水をとにかく飲ませるがあまり改善しない。だんだん腹立たしくなってきて、
　「しゃんとしない！」
と体をゆすったり、叩いたりしたがしゃんとしない。方向も分からない。怒りながら何とか口から入れ歯を取り出して洗い、補聴器を取り出してケースの収め、部屋に行くように言った。どうしても行けなければ運ばなければ・・・と思っていたが、何とか自分で這って行った。
　寝てしまってから、本当にお酒のせいだったのか、前のように一過性の脳貧血とかではなかったのかと自分の行動を反省した。しかし、状況から違うように思われた。
　朝キヨちゃんは普通に起きてきたので、ほっとした。昨夜のことは夢と思っておりほとんどは覚えてなかった。状態を説明するとびっくりしていた。
　「安定剤のんどったからかなあ・・・。」
ふとキヨちゃんはそう言った。確かに最近あまり眠れないことがあると、医師に屯用で安定剤をもらっていた。半錠しか服用しないが、いつもは飲酒は夕飯時で服薬は寝る前だ。昨日は遅くに飲酒したので作用が強くなったのかもしれない。
　キヨちゃんは以前にも主治医から安定剤を貰い、大変なことになったことがある。その薬はかなり強いもので認知症の人が５分で「落ちる」代物だった。だから主治医にはくれぐれも出さないように言っておいたのだ。だいたい、年寄りの「眠れない」は口癖で、実態は寝ている。夜中に目覚めたり、眠りが浅かったりすることはあるだろうが落ちるほどの薬はいらない。
　ただ、今回は咳が続くなどして本当に眠れない日もあったので、他の医師から貰っていることはきいていた。前のきつい薬でもなく眠れないような日に半分だけというので安心していた。今日友人ナースにこの薬も聞いてみなくては。
　何にしても、医者は薬を出すときに気をつけて欲しい。患者の言うことを丸呑みしてはいけない・・・と思う。

・・・・花りんご満開・・・

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Dyson ハンディ

衝動買いしてしまったが、結構気に入っている。充電式で十分位しか使えないが、最後まで確かにパワーが落ちない。ちょこちょこ掃除するにはいい。

あ、昨日の答合わせであるが、皆様流石です。唐揚げ粉、マヨネーズ、ごま油です。私でも熊油は分からなかった。

狂犬病予防接種

　今日はリュウの狂犬病予防接種だった。市の方から獣医さんや職員が車で町内を回ってくれるのだ。病院大嫌いのリュウだが、注射は平気という変わり者。お陰で注射は無事に終わった。
　それからキヨちゃんと買い物に出た。ピンクのためのお供え花と、玄孫のななちゃんが（キヨちゃんにたわしをご馳走されそうになったあの・・・）熱を出して寝ているというので、奮発してハーゲンダッツを買った。
　キヨちゃんの買い物メモは相変わらずで
　からげこ・まいねずー・くまあぶら・・・などなど。
ああ、メモを捨ててしまったらしく全部覚えてないのが残念だ。何か分かりますか？答え合わせは明日に・・・。
　帰ってからピンクの家に花とななちゃんのお見舞いを持って行った。百合の花粉がすごかったので、畳を汚さないようにと気を利かしたつもりで花粉を取り除いていて、ろうそくの火で自分のジャンパーの腕を燃やしてしまう。中のセーターも少し・・・。
　アマチュア劇団時代のスタジャンでかれこれ20年は着ているのだから、古着にはなっているが穴の開いたジャケットにちょっと凹んだ。まあ、怪我がなくて良かったけど、ぼんやりしすぎじゃな・・・。
　気を取り直して、私もハーゲンダッツでも食べよう。こういう機会でもないとまず買わないのだし・・・。

犬死に

犬死にだよ
言いたい事も
訴えたい事も
何も 伝わらない

悲しみのどん底なのに
怨み言だって言いたいだろうに

ご迷惑かけましたと頭を下げるお母様や息子さん
貴方の無念は
どこに行くの…

何が

同僚が自殺したらしい。何が彼女を追い詰めたのだろう。
仕事で身体を壊して、退職を勧められたと言う噂もあるが、原因は分からない。
孤独な最期など無縁の世界と思ってきたが、誰だって漠然とした不安感とか焦燥感とかほの暗い他人への嫉妬だとかが突然襲って来る事があるのではないか。
事実私だって…。
特別親しかった訳でも無く、彼女のプライベートは知らない。彼女の苦しみを受け止める人はいるのだろうか。
老人と呼ばれる世代のお母様を思うと、悲しすぎる。
ご冥福をお祈りします。

ひなたぼっこ２

何故か干したものの上が好き。

ひなたぼっこ

ちょっとブレイク。

満足な休日

　昨日今日と私は連休だった。昨日は嵐の後で、キヨちゃんが冷蔵庫が空だと騒ぐので買い物に行き、父の墓参りをし、午後は来客もありで予定のことは出来なかった。
　今日はとてもいいお天気だった。お休みとお天気が重なるのはすごく久しぶりだ。とにかくコタツ布団や布団類を干しにかかった。リュウとくろべえのお陰で、干すまでに掃除機をそれぞれ掛けなくてはならない。洗える敷物は洗って干した。
　昨日洗えなかった通勤靴、仕事用の靴、ナースシューズも急いで洗う。黄砂でどろどろの車も、マットも洗った。そこら中に干したものを見てすごく満足した。お日様の香りのする洗濯物、ひなたぼっこで同じくお日様の匂いのするリュウとくろべえも抱き寄せてにおい嗅ぐ。ちょっと幸せ。
　気になっていたたんすの中の物を出し、中の新聞紙を代えた。掃除機を掛けると木屑が結構あった。迷惑電話が多いのでナンバーディスプレイに変えた電話に、キヨちゃん用に短縮の設定もした。キヨちゃんのために近くは敢えて入れない。そのくらいは記憶して欲しいし、電話帳を見てほしい。見ながらでも押し間違える県外の親戚や携帯だけの登録である。
　キヨちゃんは山に行き、つい習慣でばあやんの家に向かった。いないことを確認し、姉ちゃんと泣いたらしい。しばらくはこういう喪失感が襲ってくるだろう。でも、きっと大丈夫。
　昼はキヨちゃんも私も忙しかったので、適当にご飯を掻きこんだ。夕飯はキヨちゃんが小松菜と豆腐の煮浸しを、私が牛筋とキウイの煮込みを作った。
　明日からはまた仕事頑張らなきゃ。そして、日曜ごとにばあやんのお念仏である。ついこの前まで違うばあやんのお念仏に通っていたが、明日からはピンクの番だ。さあ、がんばらばきゃ。

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春の嵐

ゆうべは凄い風だった。くろべえは落ち着かず、風雨の中出入りを真夜中まで繰り返し、その度にびしょ濡れだった。台風でも外でないとおしっこ出来ないので、こういう時は心配する。
リュウは我慢の出来る子だが、お天気の悪さで昼もキヨちゃんが外に出してやれなかったので、特別に離れまで家の中を通る事を許して、連れ出した。排泄が済むと慌てて駆け込む。
朝キヨちゃんがうっかり物干し場へ置いたままだった洗濯物は、竿ごと飛ばされ無残な姿になっていた。
せっかく咲いた桜や桃やアーモンドもかなり散ってしまったのではなかろうか。
今日の天気はどうかなあ。