昨夜の新年会のためにひさびさの上京でした。
あくる日はこれまた久しぶりに表参道散策としゃれ込んだ。
この日の東京は北風がビュービュー。それでも週末昼下がりのせいか若い男女でいっぱい。
表参道ヒルズの「ハンナリ」でワンちゃんの冬セーターを2着買った。
買い物したあと、かねてから行ってみたい喫茶店を探した。
その店「月光茶房」は表参道を徒歩10分ほどしたところにひっそりと佇んでいる。
キラー通りを入ったとても静かな住宅街のビルの地下にある。
地下だけれど、よくある通りから階段を下りていくと、お店の入り口。
通りからの採光が入り、店内は意外と明るい。
店内はダウンライトの薄暗い照明のもとに奥へと続くL字型のカウンターのみ。
厨房の壁はコンクリートの打ちっぱなしで、奥の壁は落ち着いたえんじ色。
ゆったりとした表参道らしいモダンな感じのお店です。
古き佳きジャズ喫茶をおもわせるような、とてもいい雰囲気でコーヒー一杯で何時間もねばられます。
窓側のオーディオルームからはマスターがセレクトのジャズが流れる。
マスターはECM Records世界初コンプリート・ディスク・ガイドの執筆にも参加されているとか。
マスターのごの選曲はモダンジャズというより、キース・ジャレットのようなメロディーが美しい曲が多い。
店内の雰囲気にもECMのジャケットのような美しさと洗練さを感じ取れるのです。
「初めて行く珈琲屋では、かならずブレンドを頼みなさい!!」
なぜならブレンドにはその店の特徴が出ているから、とはよく言われる。
マンデリンをベースにしたブレンドコーヒーが600円。
酸味が少なく、芳香な香りと奥行のあるコーヒーの苦味。そして濃厚なコク。
ドリップ用のやかんから、丁寧に一滴ずつコーヒーをドリップです。
あたりまえのことかもしれませんが、プロの淹れる コーヒーはやっぱり違いますね
この日はオレンジのシフォンケーキ。
季節に合わせた風味の自家製のケーキ。
ホイップ・クリームを添えていただきます。
時間がたっぷりあったので、ついでアイスティを注文しました。
紅茶は、収穫シーズンごとにティージュの森 国安氏が厳選した茶葉のみを使用しているという。
画像/右で見られるように、店内に流れれているジャズのほとんどはLPレコードなんですね。
改めてアナログのよさに惚れ惚れしちゃいました。
東京から帰ってさっそく、私の数少ないジャズのLPレコードを聴いてみた。
ことにサックスの音色は最高!!
「月光茶房」はアナログのよさを開眼させてくれた茶房でもありました。