気軽に楽しめる洋食がサンドイッチです。
その種類が豊富で、家庭でもよく作られますが、コンビニ、ドトール、サンマルク、パン屋さんでも手軽に買えます。
私にはサンドイッチにまつわる思い出があります。
何年前になるでしょうか?
日本橋の三越劇場で有吉佐和子の『華岡青洲の妻』の舞台を見たときでした。
たまたまその芝居に母親役で出演していた女優さんの楽屋をたずねたことがあります。
幕間の休憩がお昼どき。その女優さんが「ご一緒に食べましょうよ!」と出されたのがサンドイッチ。
どなたかの差し入れにもらったサンドイッチらしかった。
ローストビーフや色鮮やかな野菜とフルーツのミックスサンドでした。
それらは小粋な箱に行儀よく並んでいました。
そのサンドイッチの美味しかったこと
「どこのお店のサンドイッチだろう?」
その後、何度も探しましたが一向に見つかりません。
それがつい最近になって、ひょんなことからそのサンドイッチが「赤トンボ」というお店のものだと突きとめたのです。
「赤トンボ」は日本橋に専用キッチンがあり、同じ日本橋の『高島屋』地下1Fにしか販売しておりません。
いちばんよく売れるのがミックスサンドイッチ(1パック 473円)で、それも予約販売だとか。
「赤トンボ」のサンドイッチは美味しさだけでなく、サンドイッチに込められた独自の工夫やこだわりがあるわけです。
ところで最近、サンドイッチがイギリス生まれであることも知りました。
道理で紅茶との相性が抜群で、左のサンドイッチ專用の小皿もお似合いです。
日本に伝わったのは、明治11年創業の箱根の宮ノ下の老舗ホテルだとか。
当時から、挟む素材はもちろん、パンの生地からこだわったそうです。
ちなみにカツサンドイッチでは、表参道の「まい泉」、大阪なら松竹座隣の「はり重」がお奨め。