Dream Gate ( 中野 浚次のブログ )   

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桂米朝さんの俳句   ー米朝さんを偲んでー

2015-03-27 | 人物

     今月19日に桂米朝さんが天上に旅立たれた。

     米朝さんが米寿に先がけて刊行された、はじめての句集

     『桂米朝句集』は、わたしの愛読書であった。

     号は八十八<やそはち>と詠むそうだ。俳号の歳を一歳超えて、天上人になられた。

     「俳句はほんまの素人やから・・・・・・」といつも謙遜されていたという。

     故小沢昭一さん、永六輔さんら粋人の集う「東京やなぎ会」の仲間だった。

     その仲間うちでしばしば話題になった名句がある。

           春の雪誰かに電話したくなり

     人恋しさが感じられ、上品な色気がある。

     色気といえば、わたしの好きな句に

           パンティはふとんの外に朝寝かな

     下ネタと言うなかれ。思わず吹き出してしまいそうな句である。俳句には人となりが現われる。

     上方特有の洒落ていて、どこか端正な味がある。東京人ならデッタイにこうゆう風には詠みません。

           ランドセルこれが苦労のはじめかも

     孫可愛さに何十万もするランドセルがよく売れているそうである。

     わたしも他人事ではなく、まもなく1年生になる孫がいる。身につまされる一句である。

     

     米朝さんと同じ思いを抱きながら、今日も『米朝句集』をひらいているのであります。

           末尾ながら、あらためてご冥福をお祈り申し上げる。                                                                                       

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