Dream Gate ( 中野 浚次のブログ )   

本日はようこそ開いてくださいました!お芝居のことグルメを語ります!


          

神戸開花亭のビフカツ

2010-02-01 | グルメ



なんといっても、私の、もっとも好む食べものがビフカツだ。
それもお箸でたべる「ファミレス」のそれでなく、ナイフとフォークでいただく「洋食屋さん」のビフカツ

ビフカツとは、正式にはビーフカツレツのこと。
もっとも東京のひとはカツレツという。

「カツレツのうまいのは、銀座三丁目の『煉瓦(れんが)亭』か目黒の『とんき』だねぇ」

と名乗っても、これはポークカツレツのことだ。つまりとんかつである。
豚肉をカツレツにすることが流行したのは、関東大震災以降らしい。
それまではビーフカツレツが主流だった。

神戸といえば、なんたって神戸牛。
だからビーフステーキのお店も多いが、そのほとんどが高級店。
気軽に行けるのが洋食屋さん。
ここだと、どのお店も「ビフカツ」のメニューがある。
「ビフカツ」は神戸名物なんです。

さて「ビフカツ」ならイチオシのお店がある。
神戸大丸元町店の9階にある「西洋料理 神戸開花亭」だ。
店長の岡本さんとは馴染みで、空いてさえいれば、奥の仕切った個室に案内してくれる。

発祥は京都で、大正14年創業の洋食の店「スター食堂」からはじまった。
いまもベーシックな老舗の味を引き継いでいる。





洋食といえば、一皿完詰のランチを連想しがちだが、メニューは一品づつ、ゆったりした気分でたのしめます。

画像はランチメニューの一品の野菜サラダ。食材がどれも新鮮です。

           トマトの味がするトマト買ってくる

そんな川柳があった。
スーパーでトマトを買うと、トマトなのにトマトの味がしない。
「ホンマモンの味」とは何か?
まず、この店の前菜が、それを教えてくれます。





牛フィレの柔らかなお肉に、衣がカリッと香ばしく、旨みが「ギュッ!!」と濃縮された開化亭自家製のデミグラスソースがよく合うビフカツ。

デミグラスソースを好きなだけ味わってもらえるようにと、たっぷりと別の器で供せられるという気配りもうれしい。

ビフカツは、とんかつではない。
だから部厚いのはよくないのです。
「開化亭」のビフカツは”薄からず厚からず!!”
伝統の技、手間、暇かけてつくられた正統派の洋食だと思います。


 



ランチメニューの最初にスープ(←画像/左)がでる。

食事のあとはコーヒー(←紅茶でも可)。
珈琲はイエメン産のモカブレンド(←画像/右)をいただく。

帰りがけだった。

「イエローラベルの旨いワインが入ってますよ」

と、店長が声をかけてくれた。
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