【往復書簡】どうなる普天間移設 長島昭久氏・石破茂氏(産経新聞) - goo ニュース
□石破茂政調会長(自民)
■民主代表選で争点化を
報告書に2案が併記される理由が分かりません。利害、得失を図っていけば一つにまとまるはず。なぜ2案出てきたのか。まず、説明する責任が政府にあります。
本来は、菅直人首相が沖縄に行き、辺野古に移設することをはっきりと言う必要があります。そしておわびをすることから問題への取り組みが始まるべきだ。それもせず、決着を11月の沖縄県知事選後に先送るとか、2案にするというのは、結局時間稼ぎの策でしかない。つけは必ず大きな形でやってきます。
米国との安全保障上の問題としては、県知事選までの間に日本が信頼しうる国だと証明すること。沖縄と真剣に向き合うことは米国政府に対するメッセージになる。首相が自ら沖縄に出向き、県知事など行政側だけでなく辺野古の住民らともひざ詰めで話し合うべきだ。日米同盟の信頼性にもかかわってくる問題です。
民主党代表選は、普天間移設問題を改めて議論するためにも争点化すべきです。鳩山由紀夫前首相はこの問題で辞めたはずです。日米安保とは何なのか、どのように責任を負うかということは経済と並んで重要です。
長島防衛政務官は党の立場の違いはあるが、防衛に関して信頼できる見識を持った人。「改めて法律を調べたら自衛隊に対する最高の指揮監督権を有していた…」などと質の悪い冗談を言う代表の党内で、長島さん一人が孤軍奮闘してもどうにもならないですが…。
最終的に、安全保障の問題は政界再編をやらないとどうにもならないと思っています。インド洋への自衛隊派遣が憲法違反という小沢一郎前幹事長は、党内でも憲法観が異なり、一つの党でやるのは無理でしょうし、一つの党にいること自体があってはならないこと。そういった意味で、私は政界再編はなければならないと思うし、仮に民主党が分裂するようなことになれば、憲法を改正するという意味合いにおいて、良い方向でしょう。ただ、政界再編の主軸はあくまで自由民主党でなければならないと思います。
□石破茂政調会長(自民)
■民主代表選で争点化を
報告書に2案が併記される理由が分かりません。利害、得失を図っていけば一つにまとまるはず。なぜ2案出てきたのか。まず、説明する責任が政府にあります。
本来は、菅直人首相が沖縄に行き、辺野古に移設することをはっきりと言う必要があります。そしておわびをすることから問題への取り組みが始まるべきだ。それもせず、決着を11月の沖縄県知事選後に先送るとか、2案にするというのは、結局時間稼ぎの策でしかない。つけは必ず大きな形でやってきます。
米国との安全保障上の問題としては、県知事選までの間に日本が信頼しうる国だと証明すること。沖縄と真剣に向き合うことは米国政府に対するメッセージになる。首相が自ら沖縄に出向き、県知事など行政側だけでなく辺野古の住民らともひざ詰めで話し合うべきだ。日米同盟の信頼性にもかかわってくる問題です。
民主党代表選は、普天間移設問題を改めて議論するためにも争点化すべきです。鳩山由紀夫前首相はこの問題で辞めたはずです。日米安保とは何なのか、どのように責任を負うかということは経済と並んで重要です。
長島防衛政務官は党の立場の違いはあるが、防衛に関して信頼できる見識を持った人。「改めて法律を調べたら自衛隊に対する最高の指揮監督権を有していた…」などと質の悪い冗談を言う代表の党内で、長島さん一人が孤軍奮闘してもどうにもならないですが…。
最終的に、安全保障の問題は政界再編をやらないとどうにもならないと思っています。インド洋への自衛隊派遣が憲法違反という小沢一郎前幹事長は、党内でも憲法観が異なり、一つの党でやるのは無理でしょうし、一つの党にいること自体があってはならないこと。そういった意味で、私は政界再編はなければならないと思うし、仮に民主党が分裂するようなことになれば、憲法を改正するという意味合いにおいて、良い方向でしょう。ただ、政界再編の主軸はあくまで自由民主党でなければならないと思います。