政府認定拉致被害者17人と言うけれど(R5.6.24)
令和5年6月24日土曜日「荒木和博のショートメッセージ」第1166号。
拉致認定の被害者「17人」と言いますが、認定に準ずる「警察断定」2名と未遂2名がいます。
何かともかく少なく見せようとしているように思えてなりません。
①1977年9月19日 久米裕 (52歳・石川県)
②1977年10月21日 松本京子 (29歳・鳥取県)
③1977年11月15日 横田めぐみ(13歳・新潟県)
④1978年6月頃 田中実 (28歳・兵庫県)
⑤1978年6月頃 田口八重子(22歳・不明)(北朝鮮名は李恩恵(リ・ウネ))
⑥1978年7月7日 地村保志 (23歳・福井県)
地村富貴惠(旧姓:濱本)(23歳・福井県)
⑦1978年7月31日 蓮池薫 (20歳・新潟県)
蓮池祐木子(旧姓:奥土)(22歳・新潟県)
⑧1978年8月12日 市川修一 (23歳・鹿児島県)
増元るみ子 (24歳・鹿児島県)
⑨1978年8月12日 曽我ひとみ (19歳・新潟県)
曽我ミヨシ (46歳・新潟県)
⑩1980年5月頃 石岡亨 (22歳・欧州)
松木薫 (26歳・欧州)
⑪1980年6月中旬 原敕晁 (43歳・宮崎県)
⑫1983年7月頃 有本恵子 (23歳・欧州)
※警察断定
1974年6月中旬 高敬美(コ・キョンミ)高剛(コ・ガン)姉弟(朝鮮籍)
※未遂事件
1978年8月15日 富山県高岡市の男性と女性
※北朝鮮による拉致の可能性を排除できない者が873名(2021年11月現在)
岸田さんは
「拉致問題解決は岸田内閣の最重要課題であり、全ての拉致被害者の一日も早い帰国実現を目指し、
条件を付けずに金正恩(キム・ジョンウン)委員長と直接向き合う決意だ。」
と言っています。
では全ての拉致被害者とは政府認定の被害者、つまり政府認定の17人の内、まだ帰国できていない12人なのか、
それとも800人超と言われている被害者全員の事なのか。
どうもよく分かりません。
実際の被害者全員と言っても、何人なのかもわかっていませんからやはり現実的には政府認定の12人なのでしょう。
そうなると、認定されていない人は切り捨てられるのかと思いますし、
それで拉致被害者のご家族は納得するのかです。
一縷の望みを持って活動されている方もいます。
政府認定していないからと無下には出来ない筈です。
本当に悩ましいところです。
政府認定の被害者だけなら現実的ですが、何百人もの被害者を探し出すのも一苦労です。
その辺のところを岸田さんに聞きたいです。
ただ単に「被害者全員」と言い、その実態も知らないのではと思ったりします。
色々考えると簡単に「拉致被害者全員の一括帰国を目指す」などと言えないでしょうし、
ましてや「金正恩と条件を付けずに向き合う」等と、言える筈はありません。
本当に拉致被害者全員を助け出す気があるのか、誰か問い詰めて欲しいです。