木村忠啓の大江戸百花繚乱

スポーツ時代小説を中心に書いている木村忠啓のブログです。

男と女

2010年01月27日 | 日常雑感
「話せば分かる」と言いながら、青年将校に殺害されたのは犬養毅だったが、犬養は、人は死して言葉を残した格好になった。
確かに大概のことは話せば分かるのだろう。
だが頭で納得しても、心が納得するかどうかは別である。
利害関係があれば、更に別物となる。
男と女ともなれば、更に「話しても分からない」。
同じ人間なのだから、話が分からない訳がない、と思う。
これは、男の論理である。
論理、という言葉を使う時点ですでに男性的である。
日常、書き物をしていると、いつとはなしに論理的に考える癖がついている。
男女の間で話をする場合、その論理的な思考は邪魔だ。
男が優れていると言っているのではない。
結論に至るアプローチが男女では決定的に違っていると思う。
たとえば、喧嘩をするとどこに原因があって、どうすればよいのかを男は体系立てて組み立てようとする。
そこで得られた結論を相手に対して使おうとすると、まったく使えないのを痛感する場合が多々ある。
高度成長時代の日本にあっては、夫婦間や恋人間のステレオタイプが幅を利かせていて、女性も不満を声高には唱えなかった。それが世間一般の「常識」だったからだ。
しかし、少し戻って江戸時代などを見るとまったく違う。こと庶民の世界にあっては女性のほうがよほど強かった。
現代は、また時代が戻ってきたのかも知れない。

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