木村忠啓の大江戸百花繚乱

スポーツ時代小説を中心に書いている木村忠啓のブログです。

偶然と必然

2010年05月03日 | 日常雑感
世の中は、偶然と偶然の結びつきにより成り立っているという人がいる。
テストで自分が勉強しない部分が出てしまい資格を取れなかっただとか、たまたま飛行機に乗り遅れたせいで事故に遭わずに済んだ、などの類である。

私はそう思わない。
落合恵子氏は、「出逢いは偶然、別れは必然」という名言を残したが、私は「出逢いも必然、別れも必然」だと思う。
世の中は「偶然」の振りをした「必然」に支配されている。

衛藤信之氏が著書「心時代の夜明け」のあとがきでこんなことを書いている。

この世で起こることにはすべて意味があるということ。
私は心から、意味のない人生など決して存在しないということを強く感じています。
この本を手に取られた方には人生を失敗だった、いまの私は不幸だと嘆いておられる人もいるかもしれませんが、その一見、失敗や不幸に見えることの中にも、何か見えない成功の序曲が始まっているのかもしれません。そんな気持ちで、単純だと思っている生活を見直して生きてみたらいかがでしょうか。


世の中に起こるすべてのことが偶然だったら、出来事にたいした意味はない。
必然だから、意味がある。
そして、必然だから、いとおしい。
この世の全てがあらかじめ運命によって決まっていると言っている訳ではない。

私は無宗教なので、具体的に「神」だとか「仏」と限定することは出来ないのだが、それでも人類を越える「絶対秩序」のような存在は信じる。
「絶対秩序」は偶然のような顔をしてさまざまな「問題」を出してくる。
知らないうちにテストされているようなものだ。
その回答によって、その後の人生が変わってくる。

冒頭の例だったら、資格試験に落ちて、何を学ぶかを「絶対秩序」は見ているのだ。
飛行機事故から免れて、その後、何をするかも見られている。
とにかく私たちは、目先のものに一喜一憂しがちだが、世の中はそんなに短絡的なものではないような気がしている。

衛藤信之「心時代の夜明け」PHP研究所
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