生物の形-ポリ亭のマクロ・顕微鏡写真-

 身近な動植物のマクロ写真や顕微鏡を用いて撮るミクロ写真を載せていきます。「生物の形」を気楽に楽しんでいきたいものです。

[#1029] ツユクサ(9) -閉じる花-

2010-10-19 14:27:07 | Weblog
◆ ツユクサの花の命は短くも儚い。昼過ぎには閉じてしまいます。開いてから閉じるまでを撮ったマクロ写真を載せます。一番上の写真は朝撮りました。花が開いてしべが伸びきっている状態を写したもので,紫色の花弁と前方に突き出した雄しべと雌しべはほぼ直線上に並んでいます。中の写真は昼前に撮影した写真です。花弁は前方に,しべは後方に傾き始めています。先端まで伸びているしべの中では,中央の雌しべが先に巻き始めています。下の写真は「しべ」が丸まって閉じた花弁の中に収まった状態を写したものです。◆ 花が閉じて「しべ」を包み込んだ状態では同花受粉が起こっていると考えられます。仮に虫が飛来しなくても,同花受粉により子孫を残そうとしているのでしょう。
撮影日:2010.10.7
ミクロラボΠ-SABAE ポリ亭


[#1028] ツユクサ(8) -雄しべ-超マクロ写真-

2010-10-19 14:13:27 | Weblog
 ツユクサには6本の雄しべが生えています。長い花糸で繋がれた花粉を持つ2本は先端まで伸びており,後方には3本の飾り雄しべが並んでいます。残りの1本はY字型でその中間付近まで伸びています。色は飾り雄しべに似ていますが,単なる飾りではなく両側に開いた嚢から花粉がこぼれ出てきているようです。
撮影日:2010.10.7
ミクロラボΠ-SABAE ポリ亭

[#1027] ツユクサ(7) -雄しべ-超マクロ写真-

2010-10-18 09:17:40 | Weblog
ツユクサには6本の雄しべが生えています。花弁に近い一番奥にある3本の「飾り雄しべ」の1個を拡大して撮影した超マクロ写真を載せます。
 二つの耳のような形の出っ張りがあり,その下の部分は下膨れしており全体として可愛らしい動物の顔のようにも見えます。飾り雄しべは全体として黄色なのですが,耳のような二つの出っ張りの下にはやや色の濃いぶつぶつの表面の凸部があります。このような形も虫を引き寄せるには効果的なのでしょう。
撮影日:2010.10.7
ミクロラボΠ-SABAE ポリ亭

[#1026] ツユクサ(6) -雄しべ-超マクロ写真-

2010-10-18 09:08:40 | Weblog
 ツユクサには6本の雄しべが生えています。花弁に近い場所には並んでいる3個の雄しべの超マクロ写真を載せます。この雄しべは前方に突き出ている雄しべより大きく広がっており,色もよく目立つ黄色です。虫を引き寄せるための飾り雄しべです。前方の雌しべと花粉を出す雄しべの奥にありますから,飾り雄しべに虫が頭を突っ込んでくれれば,花粉を食べられないで花粉を虫に付着させることができるおいう仕掛けです。右上にもう1本の雄しべの一部が見えています。
撮影日:2010.10.7
ミクロラボΠ-SABAE ポリ亭


[#1025] ツユクサ(5) -雄しべ-超マクロ写真-

2010-10-17 21:20:39 | Weblog
ツユクサの前方に突き出している雄しべの超マクロ写真です。1本の雌しべを挟むように2本の雄しべが雌しべと同じ長さで生えています。葯を構成する嚢が破れて花粉が出てきています。雄しべと雌しべの長さが同程度ですから,短い開花時間の間に虫が飛んでこなかった場合も同花受粉ができる仕組みのようです。
撮影日:2010.10.7
ミクロラボΠ-SABAE ポリ亭

[#1024] ツユクサ(4) -雄しべ-超マクロ写真-

2010-10-17 21:13:09 | Weblog
 ツユクサの雄しべの超マクロ写真です。雄しべは6本生えています。今回は前方に花粉を持っている2本の雄しべの1本の写真を示します。この雄しべはまだ閉じているようです。
撮影日:2010.10.7
ミクロラボΠ-SABAE ポリ亭

[#1022] ツユクサ(2) -雌しべと雄しべ-超マクロ写真-

2010-10-14 16:44:57 | Weblog
 前方に突き出している3本の蕊の超マクロ写真です。中央の1本は雌しべで先端はぴ食う色です。雌しべの両側の2本は雄しべです。この雄しべは花粉を持っています。
撮影日:2010.10.7
ミクロラボΠ-SABAE ポリ亭

[#1021] ツユクサ(1) -全体像-マクロ-

2010-10-14 16:35:12 | Weblog
◆ ツユクサが咲く時期がきました。今回はツユクサの花全体のマクロ写真です。ツユクサの花はなかなかユニークです。2枚の花弁が扉をあけるように開くと中から蕊が7本出てきます。前方には1本の雌しべと2本の花粉を持つ雄しべが突き出しています。一番後方には飾り雄しべが3本並んでいます。また中央付近まで突き出しているY字型の雄しべが1本です。前方に突き出している雄しべ以外は花粉を出しません。
◆ 飾り雄しべは昆虫を誘うためのものです。奥の方の雄しべに誘われて虫が飛びこむと,花粉を食べられることなく花粉を付着させることができます。別の花に移動すると花粉を雌しべに付着させることができます。
撮影日:2010.10.7
ミクロラボΠ-SABAE ポリ亭
参考:「したたかな植物たち」多田美恵子著(㈱SCC)