北海道でノンビリと

タブタブの何処かへ行こう を改題しました。
何処かへ行く機会も減ってきたので 北海道を楽しもうと思ったからです

神様のお使い

2021-04-23 21:20:07 | 日記
定期検査の日。
予約時間より早く病院へ着き、ソーシャルディスタンスのシートに座った。

診療開始の8時半になると院内にポロンポロンとオルゴールの音が流れ、職員が診察室や処置室から出てきて横並びし、待合室に座っている患者に向けて一斉に「おはようございます」の挨拶。

最初は驚いたが、ベテラン患者となった今ではすっかり慣れ、周りは座っているのに私だけは立ち上がり丁寧に挨拶を返すので、逆に職員の方が驚いている(笑)

番号を呼ばれて処置室へ入り名前と生年月日の確認。
年齢を告げようとしたが出てこない。何しろ毎年1歳ずつ増えるので自信が無い。

だから記憶では71歳だろうと思うけれど、毎年変わるので1歳ぐらい違うかも知れないと云ったら処置室内で大爆笑。

隣に並んで採血されているオッチャンまで笑っていて刺された針先が震えていた。

何とかオチッコも絞り出して結果待ち。

診察室で数値を示されてまた少し悪くなっているのが分かり落ち込んだ。

一生懸命主治医の云うことを忠実に守る模範患者も老化には勝てないと云うことかも知れない。

先生は「色々な数値に努力の跡が見えてはいます」と云うが、一番問題となっている数値が悪化しているのだから気分が滅入る。

「もう少し運動をしたら若干良くなるかも」と云う言葉を頼りに、ウォーキングのキロ数を延ばした。



朝、家を出て近所を約3キロ歩き、午後には春採湖へ遠征して4.7キロの湖を一周。
前回来た時に湖面を覆っていた氷は全て消え、遊歩道脇には沢山のフキノトウ。



春の気配を感じながら廃線となった石炭列車が走っていた線路跡横の道を歩き、まだ、置かれたままの車両を懐かしんだ。



ご褒美は突然現れたキタキツネ。



キツネは神様の眷属(けんぞく)、つまり使者と云われている。



藁にも縋る思いの私は、迷わず手を合わせた。

本大賞

2021-04-21 21:48:53 | 日記
芥川賞は、レコード大賞で云えば新人賞だろうか。
一方、直木賞はある程度実績を積んだベテランに贈られる賞だ。

従って芥川賞は一発屋で終わってしまう人も稀にはいる。

むしろ選考委員が大変なのではと推察する。何しろ委員には有名作家がズラリ。
自分が書く時間を犠牲にして他人の書いたものを読むのだから。

もしかしたら最初の数ページ読んだだけで面白く無いと思ったらスキップする方がいるかも知れない。あくまでも「もしかしたら」だ。



最近、私が信頼性を置いているのは本屋大賞。
選考委員は、本が好きだと思われる全国書店員。

書くことを生業としていないので、より読者目線に近いのではないかと思う。

大賞に選ばれた「舟を編む」や「海賊とよばれた男」など、なかなか面白い本が多い。
「舟を編む」は国語辞典の編纂に携わる人々の思い、苦労、執念を書き上げ、「海賊とよばれた男」は実在した出光興産創業者をモデルとして描かれている。

数年前、書店で見つけたのが京都本大賞の文字。

京都を舞台にした小説の中から書店員だけでなく一般の読者との投票で選ばれるということだ。

私がハマっているのは第4回受賞者、望月麻衣さんの書いた「寺町三条のホームズ。」
次々と物語が続いて現在14巻が発売された。

別のシリーズものも書いているので大変だろうが、実は1巻で終わると思っていた「寺町三条・・・」が14巻も続くなんてね。
途中でやめる訳にはいかず、私の書棚には全巻が勢揃い。

私が大好きな街、京都の町並みが次々登場するので、また訪れたい気持ちがメラメラと燃え上がる。
この炎を起こすことこそが京都本大賞の目的なのだろうから、私は見事それにハマったと云うことになる。

新コロナが治まったら、もう一度歩きたいなぁ・・・・・京都。
それまで元気でいられれば良いけれど。

少しだけ鬼が可愛く見えた時

2021-04-19 21:21:13 | 日記
マイナンバーカードの電子証明書更新通知書が届いた。
カード自体の有効期限はまだ数年先だが、電子証明書だけの期限が迫っているらしい。

市役所へ行き担当窓口で呼ばれて更新手続きをしようかと思ったら、クレジットカードとか何かカードを持っていれば、それとマイナンバーカードを接続することで25%のポイントが入ると教えられた。
セブンイレブンのnanacoカードでも良いらしい。
限度2万円チャージで25%の5000ポイントが入るとのことで教えられた別の窓口へ。

チャッチャッと手続きをして、これで2万円チャージしたら数日中に5000ポイントが入ると教えられてホンマカイナと半分疑う。

一緒に付いてきていたルンバもマイナンバーカードとnanacoを出して接続してもらい、電子証明書の更新手続きを終えて直行で郵便局のATMへ。

次は2万円とnanacoカードを持ってセブンイレブンへ行って2人ともチャージ。

スマホでポイント確認していたら2日後の今日5000ポイント入ったのが確認できた。

セブンでは、このポイントをマネーに変換しないと使えないので忘れないうちにとセブンへ行った。

ルンバは、ポイントをマネーに変換しなければ使えないと云うことさえ忘れているようなので、変換する方法を車内で、会計の時に「ポイントをマネーに変換して下さい」と云えば良いだけと説明。

しかしカタカナ語が苦手なルンバは何度も口の中で復習しているものの自信が無さそう。
緊張する性格が災いして「ポイントとマネー」がスラスラと口から出てこないのだ。

車内で最終確認すると「ポイントをマニーに変換して」と云う。
「マニーでは無くてマネーね」と最後の修正をして店内へ。

私が籠に品物を入れてカードを用意し会計の列に並ぶと、真後ろに密着するルンバ。その顔が引きつっている。

ソーシャルディスタンスの時代なのに、多分私が云う言葉を覚えて同じ事を云う作戦のようだ。

先ず私が会計をし「ポイントをマネーに変換して下さい」と云ったら画面に「ポイント全部」の確認文字が出たので「全部」を押して終了。

次はいよいよルンバの番。
買った品物は無いのでカードをセンサーに押しつけて、必死になって「ポイントをマネーに変換して下さい」と何とか云えた。

しかし緊張のあまり周りが見えていないようで画面に出た「ポイント全部」の確認が出来ないままバイトさんと無言のニラメッコ。

仕方が無いので私が手を延ばして「全部」の文字を押して何とかなった(笑)

車内でレシートを見ながら「5000円も入ったよ」と大喜びするルンバを見て
久し振りに「何か可愛いなぁ」と思ってしまった。

家内は小さい方が好き

2021-04-18 20:40:26 | 散策
昨夜から雨。
闇夜の中、カーテンの隙間から外を覗いたが、どの程度降っているのかまでは分からない。

電線に吊したカラス除けのキラキラCDが強い風に煽られているのか時々ピカッとひかり、私の目を射た。

そして今朝カーテンを開けたらまだ降り続けている雨の中、私が置いた餌目当てに集まっている数羽の小鳥。

できれば濡れていない餌を与えたいと思いながら、驚かさないようにそっと見守った。


雪が溶けてから雀の数が減り、代わりに見慣れない鳥がやってくるようになった。

ハトより少し小さめの鳥はヒヨドリだろうとマイフレさんに教わったが、最初は「自然の生き物に餌をやるなんて」と否定的だったルンバの方が飛んでくる小鳥を楽しみにしているようで、「餌が無くなるよ」と私に教えることが多い。

ここ数日、また変わった毛色の雀サイズの小鳥が来るようになった。
時々、メジロのようなのが来るが、それとは違う美しい小鳥。



「あれは何と云うのだろうね」と私に訊くが答えられるはずがない。



「私ね、小さい方が好き。あのヒヨドリとか云う大きいのはあまり好きでは無い」とルンバが言い始めた。



そうか、それで私と結婚したんだと納得できた私。

トイレの神様

2021-04-17 17:16:03 | ウォーキング

4月に入って、やっと美原運動公園への西側ゲートが開いた。

多分、除雪費用を抑え、フトドキモノが雪を捨てに入るのを防ぐためだとは思うけれど公園の半分、体育館設備に通じる東側のゲートだけが開いたままで、そこへの除雪はされているのだから閉鎖している効果があるのか疑問はある。

ま、とにかく久し振りに美原運動公園のウォーキングコースを一周することにした。

出発前に出すモノを全て出し、新しいスニーカーに足を入れて家を出た。

運動公園までは、数年前に開通した自動車専用道路を走る。
これがなかなか快適な道路で、今のところ無料なのが良い。

Pに車を置いてマスクを付けて一生懸命歩いている人の仲間入り。



湿原と市街地との境界にあるので景色は良いが、実はこのウォーキングコースがあまり好きでは無い。

どうも距離を長く感じてしまうのだ。



大きく手を振って元気に歩いていると、空になっているはずのアソコに違和感。
これは絶対アレだ。元気に歩いていたので腸も元気に動いたのだろう。

1キロ弱先にあるP横のトイレを目指す。
ウォシュレットではないと思うが、とにかく出さなければ、あちらこちらに散らばっているコロコロした鹿の糞に新鮮な形の違うモノが混じることになる。

やっとP横のトイレが見えてきた。何とか間に合いそうだ。
と思った時、トイレのドアに紙が貼られているのが見えた。

アレは絶対「凍結防止の為に使用禁止」と書いてあるに違いない。
この辺のトイレは水道管が凍結して破裂するのを防ぐために冬期間は水が出ないのだ。

でももう気温はマイナスになる日の方が少ない。凍結なんかしないだろうと思うのだがトイレに文句を言っている余裕は無い。

一度「出る気」になったヤツに「まだだから」と強く言い聞かせて車まで残り1キロを決死のウォーク。

車のシートにさえ座れば外圧に押されてヤツも少しは静かになる。



大丈夫、オレは耐えられる。きっと耐えてみせる。
そう思いながら天を仰ぎ、久し振りに神に祈った。