高江雅人  竹工芸職人の独り言  竹工房オンセ

高江雅人  竹工芸を初めて37年、徒然なる出来事をアップしています。

日本橋三越 4

2009年01月04日 08時07分49秒 | 出張

1230_0011 東京の門松はこの様にシンプルな物が多い。地方地方で作り方も違うのだろうが、「派手に作ったら野暮ってもんだい!」と言われそうだ。大きさは店構えで大きかったら小さかったりするが、3本の竹を真横に切り、松で回りを飾り、しめ縄を2本。

九州地方はもう少し大げさになり、葉牡丹や旗などで色取りも沢山付いてくる、しめ縄は男結びでぎゅっと締め、結び目の端を2本立てる。一番違うのは、メインになる竹を斜めに切ることだ。

門松はそれぞれの国で作り方も違うのであろうが、地域の文化だな。

昨日、大阪のお惚けちゃんから電話が入り、「今月一杯で大阪の家を引き払い、大分に引っ越します。1月15日、16日にアパートを探しに別府に行きます」と。何と、1年前、大阪のデパートでアルバイトに雇ったおねえちゃん。

「職人になりたいんですけど。」と相談を受け、

「若いんだから、やりたいと思うことを一生懸命やれば良い!」などと、いい加減な事を言ったばかりに、

本当に1年間、雇用保険のもらえる会社でアルバイトをして、準備をしてきた。竹の学校の入学試験は2月である。まだ、受かるとも?受からないとも?判らないのにもう、家を引き払って別府に来ると言う。

「もし、竹の学校に受からなかったら、一年、大分でアルバイトをして来年受けます!」という。何と思いっ切りの良い事か?こんな時は女の子の方が度胸が据わっている。

こんな経済危機が叫ばれる中、じっくりと手に技術をつけた方が良いかもしれない、4から5年掛けて、基礎技術を勉強している間に、世の中も少しは景気が良くなって行くでしょう。それまで、我慢できるか?が勝負ですな。

竹工房オンセ

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