以前にも書いたことがあるが、母からよく聞かされた言葉がある。
「失意の時は泰然たれ!得意の時は冷然たれ!」
小さいときから、聞かされた言葉は50歳を過ぎた今でも、何か困った事があった時、何気に浮かんでくる。恐らく、母も女手一人で二人の子供を育てるのに、気持ちが滅入る事や落ち込む時が合ったのだろう。そんな時に自分自身に言い聞かせるような気持ちで、私に言っていたのだろう。
まさに、今がそんな時である。世界全体が先行き不安な情勢の中、おたおたせずに自分の立場を見つめ直す時である。
出張前に工房のミーティングをした。最近のこの状況を、第一線の販売現場に立たない人達にどうやって伝えたら良いのか?「仕事があって当たり前」の様な感じでいる人も居る。しかし、今年の状況はとてもそんな安易な考えで乗り切れるものではない!全員が危機感を持って、変革していかないと生き残れないのだ。幸いにして、この10数年、ハンドバッグが好調でここまできた。しかし、バッグ以外の商品開発が疎かになっていた事も否めない。
今年から、工房の有志を募って、「研究会」を作ることにした。各人のアイデアを形にし、それがちゃんと売れるように、実質的な実入りが各人の元に入るように!
「自分の作品が売れた時の喜び!」を感じてくれる事になれば、もっと、モチベーションも上がるのと思う。