高江雅人  竹工芸職人の独り言  竹工房オンセ

高江雅人  竹工芸を初めて37年、徒然なる出来事をアップしています。

オーダーメイドの竹かご屋

2009年10月20日 06時27分03秒 | 作品紹介

先日、紹介したオーダーメイドの手提げ篭がお客様の手元に届き、昨日お礼の電話を頂いた。

「作品を見て、感動しています!こんなに素晴らしい篭を作ってくれてありがとうございます。注文するとき、少し高いかなと思ったのですが、出来上がった篭を見て、想像以上の物で、良かったと思っています!いつも、持ち歩いて自慢します。本当にありがとうございました。」

Dsc_0027_2嬉しいですね。一生懸命作った物が、喜んで貰えるのは。
 知恵を絞って、お客様の想像している物と、こちらが作れる物と少しでも近づけるようにと、真剣勝負です。

オーダー品は、通常の作品より、どうしても値段が高くなります。それは、ヒゴの厚さを変えたり、幅を変えたり、立ち上がりの形を変えたりとと、
編んでは解き、編んでは解き、形を探りながら作っていきます。時には、最終的に納得できなくて、すべてが無駄になることもあります。全体のバランスと強度、耐久性、実用性などを考え仕上げていきます。手間だけを考えれば、通常の2倍3倍の労力を使うことになります。

しかし、作品を収めた後、お客様から、喜びの電話や手紙が届いた時は、すべての苦労は消えていきます。
「あー、喜んで頂いて良かった。」

私の工房では、「オーダーメイドの竹かご屋」を工房の顔にして行こうと決めました。今までは、手の掛かる注文品はお断りしていることも沢山ありました。しかし、「本来の物作りは、絶えず、新しい物を作り出していくことであるし、お客様の欲しい物を作り上げて行くのが職人仕事なのだから!」
大変だが、物作りのノウハウはどんどん蓄積されていきます。新しい若い職人にも、物作りの大変さと楽しさを伝えて行こうと思います。

竹工房オンセ

このブログの応援をこめて、下のバナーを押して下さい!

にほんブログ村 ハンドメイドブログ ハンドメイド作家へ
にほんブログ村 ワンクリックありがとうございました。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする