高江雅人  竹工芸職人の独り言  竹工房オンセ

高江雅人  竹工芸を初めて37年、徒然なる出来事をアップしています。

カメラマンになるな、演出家になれ!

2009年10月29日 08時06分55秒 | ホームページ作り

先日の九州ECミーティングでの、商品写真講座は、正に「目から鱗」の連続であった。

講師の伊藤さんは
会員の商材を拾い上げ、その商材に付いての、考え方・見方を説明してくれた。

最初に手を上げたのは、畳屋さん。
「畳の写真はどうやって撮ったら良いのか?」

確かに、大きくて平たい畳をとっても、あまり変わり映えしない様に思える。

そこで、伊藤さんが即答したのは、
「畳の写真は要らないのです!」と、

「お客様は畳が欲しいのでは無いのです。畳を代えることで、新しい生活を買いたいと思っているのです。どんな風に気分を変えたいのか?」

「30代の夫婦が、畳の上で美味しそうにお茶を飲んでいる風景が要るのです。」「猫が気分良く畳の上に寝っころがっている写真が要るのです。」

なるほど、なるほど、イメージが湧いてきますね。

「フェラーリを買う人は、フェラーリが欲しくて買うのでは無く、フェラーリが買える様になった自分を買っているのだ!」

なるほど、その通りですね!

ネットの世界には、物理的な商圏は無くなって来たが、頭の中の商圏の奪い合いである。どれだけ、自分の所の商品を考え、

「どんな人に幸せになって貰いたいか?」
「どんなシーンで使うのか?」

それがイメージできないと商品撮影は出来ない。

次に聞いたのは私、  「竹箸」「名入れ箸」

「お箸の写真を撮りたいのですが?」

「すると、その箸の特徴は何ですか?」と聞かれた、

「使いやすい箸です」と答えると

「使いやすいのは当たり前でしょ!使いにくい箸ですと売っているところなんかありませんよ!」

「滑らない箸です」と、

「それも、当たり前でしょ」

「では、無塗装の安全なお箸です」と答えた。

「それでしょ!其処を訴えるべきでしょ!そこが解っていないから、ピンと外れな答えになるんですよ!」と言われてしまった。

「社会に向けて訴えるのは、そこでしょ!」

「そこから考えていくと、日本人、子供、箸、赤ちゃん」
「「この子達の未来のために!」と云うキャッチコピーに赤ちゃんの手にお箸を持たせて…」こんな写真が要るんですよ。

「箸を上から撮った写真なんか要らないのですよ!」

「幼稚園で子供達が沢山笑いながら、手に手にお箸を持って!」こんな写真です。
「赤ちゃんを持ったお母さんには○%安く」
こんな風にしたら、値引きもカッコいいじゃないですか?

会場中から、どよめきが!
みんなの頭の中にも、その映像が浮かんでいるのだ。

凄い、凄過ぎる!この人は演出家である。

早速、講師の伊藤さんが出している本をCimg0818 取り寄せた。

この本をとことん読み込んで、私も演出家に!





竹工房オンセ

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コメント (5)
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