高江雅人  竹工芸職人の独り言  竹工房オンセ

高江雅人  竹工芸を初めて37年、徒然なる出来事をアップしています。

口上師

2012年06月19日 05時31分15秒 | ブログ

口上師という職業がある。
何を売っているのか?と云うと、何でも売っているのだ。売る商品には関係なく、匠な話術でお客様の気を引き、知らず知らずの内に買う気にさせてしまうのだ。
判りやすい例でいうと、バナナの叩き売りとか、ガマの油売りを想像してもらっても良い。
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口上師の語り口は、一人一人の個性であり、一様では無い。
有名な所では、「マーフィー伊藤」など、テレビショッピングなどに出て、タレント活動をしている人も居る。デパートのリビング売り場で、調理器具を売ったり、布団袋・ハンガー・物干し台・掃除用具を扱っている事が多い。

今回、同じ会場で出店して居る人は、「開運、金の小槌」と「名前札」を売っている。
お客様の方を全然見ずに、呪文の様に、延々と開運の口上を言っている人と、腹の底から発生する、響きのある声で、お客様に語りかけるタイプの人と二人で来ている。二人のキャラクターは全く正反対である。
開運小槌が売れると、火打ち石をカチッ、カチッと火花を散らし、如何にも縁起が良い様な演出も面白い。

この職業は、売り場に賑わいを作りきれるか?否か?そこで勝負は決まる。場の雰囲気を盛り上げ、黒山の人だかりを作りきれば、次々とお客様が寄ってくる。その中の一人が「これ頂戴!」と言えば、私も私もと、成るものだが・・・・・
全然、人が集まっていない時は、お客様の心も冷めてしまう。場を盛り上げ勢いで、買わせる事が全てである。

この世界も、なかなか大変で、口八丁だけで生計を立てて行かなければ為らない、
デパートに出店料を払い、元締めから商品代とのれん代を払うと、3割くらいの手取りが無いそうだ。その中から、ホテル代・交通費・食事代・運送費・・・・・などの経費を払っていくと、どれほど残るのか?なかなか厳しい世界である。
花形口上師に成れば、テレビに出たり、有名デパートから指名もあり、何処に行っても良く売れるのだろうが、そうで無い人は、地方の小さなデパートやスーパーなどでする事になると、大変な結果になる。
身体だけが元手の商売であるから、体調管理には人一倍、気を付けなければならない。

しかし、私達も、人を引き付ける話術は見習う所が多く、勉強になります。

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