インターナショナル自動巻きとクレドール自動巻きを修理しました

昨日は修理残業で閉店後一度実家に帰って晩御飯をいただいてからもう一度お店に戻って修理になりました。

はじめはインターナショナルの自動巻きです。O様からのお預かりです。
金色の綺麗な機械でした。
　

分解掃除でお預かりして分解掃除、タイミング調整をしてしばらく時間見てみる予定です。
テンプに振りもよく問題ないと思います。

次はクレドールの自動巻き時計です。
同じくO様からのお預かりです。
キャリバー4S77
自動巻きのローターもセイコー独特の外し方で作った工具を流用して外しました。
機構的に曜日がレトログラード式、24時間計付き、短針だけ別に動く時差修正機能付きです。
正直文字盤を外して、受けを外した時点で「やってしまった」と思いました。
　　　

時計を動かす機械は何度と修理をさせていただいていましたが、複雑な機構が付いているこのキャリバーははじめての機械でした。
スケッチしながら、写真を撮りながらの分解で構造を理解しながらの分解でした。
ところどころ油が広がっている箇所もあり、お掃除されるタイミングとしてはいいタイミングだったと思います。

組み上げ時、レトログラード式の機構部分に結構な時間がかかりました。
マニュアルがあり「このときにこの歯車をこの位置にあわせる」なんてものが無いので、調整して押さえを付けて文字盤を取り付け針をつけては外しの連続で何とか曜日上に針が行くように調整できました。
よく考えられた機械でした。
外国製なら100万以上の値段付くんでしょうね。

疲れましたが充実したいい時間でした。
また一つ壁乗り換えられた気がします。