正ちゃんの時計修理ブログ たからや時計店

お客様からお預かりした時計の修理を記録として日記に残こそうと思います。

セイコーマチックの分解掃除とカルティエの手巻き時計を修理です

2015年01月28日 | 時計修理
今日は朝から寒いです。
まだまだ1月本当に寒いのは2月の印象があるのでこれからが本番でしょうね。

昨日の修理はセイコー 自動巻きセイコーマチックからです。





G様からのお預かりです。
石の数が多くローターのベアリングもルビーの球を使っていました。
ただそのベアリングが割れてうまくローターが回らない状態になっていました。
部品屋さんにベアリングの球だけ注文です。
分解掃除はうまくいきタイミング調整も終わりました。部品が入ってきたら交換する予定です。

次はカルティエの手巻き時計です。
T様からのお預かりの金無垢のトノー型の時計です。




裏蓋はスケルトンになっていて綺麗に装飾された機械が見えるようになっています。
分解掃除でお預かりです。
ピンセット、ドライバーをもう一度研ぎ直しての修理です。
部品を飛ばしてしまえば入手が難しいのでBGMも止めて集中しました。

430MCと刻印がありました。














裏回りとコハゼバネの部分、部品の仕上げにこだわりが見られる物凄い薄い機械でした。

重い油を使う箇所に少しだけ汚れがあったのですが、基本的に綺麗に使われていると思いました。

緊張の修理でしたが無事にタイミング調整まで終了。

文字盤は固定ではないので機械に乗せて針を付け今朝も時間通り動いてくれていました。

ケーシングするまで気は抜けません。