7月21日は、西丹沢の北端、山梨と神奈川の県境の「大室山(おおむろやま:1588m)」から「加入道山(かにゅうどうやま:1418m)」を巡るコースです。今日も、森の山、といわれるだけに、眺望は期待できませんが、沢と森を楽しみに行ってきます。
5:20 用木沢出合を出発。今日も暑そうなので、早く出ます。ここは、西丹沢を南北に走る林道の終点になります。「檜洞丸」や「畦ケ丸」に登る西丹沢自然教室からさらに1kmほど先になります。
ゲートは厳しく監視されていました。駐車場には、ぼくの車一台ぽっきり。用木沢出合からは、用木沢に沿ってしばらく登ります。立派な橋や、砂防ダムがたくさんあって、若干、野趣に欠けます。
時間が早く、上はガスっています。1100m付近の犬越路付近は、全く展望が開けません。前回は、檜洞丸からの下山コースでここと通りましたが、その時は天気も良く、世界遺産もよく見えました。ここの犬越路(いぬこえじ)は、東に向かえば「檜洞丸」、西は「大室山」、北は甲斐の国に抜け、南は相模の国、という交通の要衝で、武田信玄もここはしょっちゅう通ったはずです。
犬越路から西に方向を変えて霧の森を登る。1200mあたりから、ようやく眺望が。久々の富士山に思わず声が出ました。東を見れば、遠く檜洞丸、蛭が岳が見えたような気が・・します。
7:25 大室山山頂。広葉樹にすっぽり包まれていて眺望悪し。北側には、それでも甲斐の国の山並みが美しい。
大室山から加入道山までの縦走路は、視界が開け、ナイスです。前方には富士山と、これから向かう加入道山。
丹沢には、生態系保護のため、このような木道が多く設置されていますが、冬場アイゼンでずたずたにされます。が、ここの木道は軽傷ということは、冬場の来客数が少ないということでしょうか?これは要チェックです。
大室山と加入道山の縦走路は山梨、神奈川の県境。ちょうどその鞍部に当たる場所が「破風口(はふこう)」。風の通り道だそうだが、今日は全くと言っていいほど風はありませんでした。
8:25 こんな木漏れ陽の中をたどれば、加入道山山頂に。ここも、視界の利かない森の中。
加入道山から進路を南に変え、白石峠にくだり、さらに南東に降りて行きます。1100mあたりで湧水があり、ここから用木沢が始まります。1000m付近には、白石の滝が轟音を立てています。この地域は大理石が産出され、この滝も大理石でできているそうです。さぞかし、素晴らしいのだと思います。下って沢を遡行しようと思いましたが、今日は無理でした。視界も悪く、写真もありませんが、次回は是非、行ってみたい場所です。ちなみに、丹沢は、沢登りのメッカと言われています。そろそろ、やってみよう。
10:00 用木沢出合着。
累積標高差:1,064m
距離:12km
所要時間:4時間40分
丹沢の温泉!西丹沢自然教室から車で20分くらい下った、中川温泉は、町営「ぶなの湯」(ほんとうに、丹沢はぶながおおいのね)。信玄の隠れ湯(あちこちにありますが)と言われ、傷病兵の治療に使われたとか。Ph10.3の強アルカリ性で、おはだすべすべ、間違いなし!2時間700円也。朝10:00から営業というのが、うれしい。皆さんぜひいちどどうぞ。
今日のおまけ:
下界は「夏!」「暑!」「海!」。昼過ぎには家に着いたTakは、そのまま逗子海岸へ・・・めのホヨウ?Beer!
夏山報告ありがとうございます。
霞のかかった富士山、苔むした林、趣が伝わってきます。
涼しい時間に山に出かけ、熱くなる下山後の時間を目のホヨウに使う。
さすがですね。
命の洗濯をしていられる間は、仕事の方の心配もありませんね。
こちらもガンバリます。
その気温と湿気の中では、私ならとても登れないだろうな。