本日の高住神社の状況です。
◆晴れのち曇り
◆19℃
九州北部もついに梅雨明けです。
ようやく天気が続くかなと思っていても、山の天気は変わりやすく、午後から雷雨なんて日が続きます。
山にいると落雷、暴風雨、豪雪といった自然災害に出遭うことも多く、電線一本切れただけで陸の孤島とばかりに外部との接触が断たれる窮地に陥るわけですから、自然の猛威の前では人の造ったものがどれだけ脆弱かを思い知らされるようです。
東日本大震災から4ヶ月経ちましたが、復興支援に出向いた方から話を聞くと、被害の最も大きかった地域の惨状は被災直後とほぼ変わらずとのこと。いかに長い年月をかけて人力で作り上げたものでも、それを一瞬にして無に帰してしまう大自然の威力は、計り知れない恐ろしさを感じます。
とはいえ、人間には一瞬で何かをする強大な力はなくても、積み重ねてきた歴史とともに受け繋いできた技術があり、今日の人類の発展はそれらの集約と言えるでしょう。ちょうど数万のシロアリが何世代も経て高さ数メートルもの蟻塚を築きあげるように、微々たる個々の力でも、時間をかけて力を合わせれば元の繁栄を取り戻せるのではないでしょうか。
ここの熱心な崇敬者も、人々の記憶から薄れつつある今だからこそ支援に行くのだと、有志を集めて宮城まで向かって行きました。私たちも何かしたいという気持ちはあるのですが、宮を守るためここを離れられぬ身。できることは、気持ちともに義捐物資を託すことと支援者を始め被災者たちの身の安全と幸せを祈ることだけです。そしてこの悲しい出来事を記憶から風化させず、いつか完全復興する日まで微力でも支援してゆこうという気持ちを忘れずにいることが大切なのではないかと思います。
とまあ長いことつらつらと書き連ねてしまいましたが、自然と共存してゆくためには、抗うこと・甘受すべきこと、そのどちらともと折り合いをつけなくてはいけないのかなと思います。
さて、今日の花。
ウチョウラン。
時に荒ぶる自然でも、こんなたおやかな花を咲かすのですね。
ちなみにこの花は登山道で撮影したもの。
運が良ければ出逢えるかも知れませんよ。