7月21日(木)、夏越祭が斎行されました。
小雨と霧がたちこめ、ひっそりと静まりかえる中、粛々と祭典が執り行われます。
夏越祭とは「水無月の大祓」に端を発し、身についた半年間の罪や穢れを払い退けるという神事。
まずは大祓詞奏上、そして夏越祭祝詞が奏上されます。
蘇民将来の故事にちなみ、茅の輪をくぐることで病気にかかることなく平穏に過ごせますようにという内容の祝詞。
祭典が終わり、宮司より夏越祭の意義が説明されました。
「夏に多い疫病に罹らぬよう、人形に罪穢を託し、茅の輪をくぐることで身を清めて残りの半年を清々しく…」
当社の場合、“土用の丑”に行う謂れから、ことさら暑気払いの意味が強くあるのではないでしょうか。
祭典後、宮司・禰宜が参列者を引き連れ、茅の輪くぐりへ向かいます。
祈念の後、大麻と切麻にて茅の輪を祓い清めます。
茅の輪前で一礼し、8の字を描くよう茅の輪をくぐります。
くぐり終えた後はそのまま神殿まで、というのが流れです。
当社の茅の輪くぐりには謂れがあり、茅の輪のカヤを引き抜いて持ち帰り牛馬に食べさせると病気にかからないといわれております。
参拝に来られたお年寄りが「神主さん、カヤを何本かもらって帰りますね。これを持ち帰ってうちの牛に食べさせるのよ。」と嬉しそうに持って帰られました。
また家の玄関に吊る下げておくと家の護りになるとも。
当日ご参拝できなかった方のため、しばらくの間は茅の輪・人形ともに出しております。
ご参拝の折には茅の輪をくぐり、ぜひ人形を受けて残りの年も清々しくお過ごし下さいませ。