10日・11日と二日間に渡り、神幸祭が執り行われました。
前日まで天気の様子が気がかりでしたが、当日は晴れて絶好のお祭り日和。
神幸祭は年に一度のお神輿が出るお祭です。
高住神社の神輿はこの辺りでは珍しく、六角形をしています。
なぜ六角形なのか、当時の資料がないので詳しいことは分からず。
由来を調べなくてはいけないね、なんて話もちらほら。
拭きあげ清掃も終わったので、後は舁き棒を入れて社殿に運び込めば準備完了。
午後1時、総代参列のもと祭典が行われます。
例祭、そして御神輿への御霊入れの儀。
これは人目につかぬように行われる秘儀なので、扉を閉めて神職のみで執り行います。
無事に神様に神輿にお遷り頂いたら、いよいよ出輿(しゅつよ)。
総代会長が召立表を読み上げ、“ぞっきもち”と呼ばれる神幸諸役に当てられた人が、次々とお神幸(みゆき)を彩る威儀物などを運び出します。
中央の大きな白い矢印は「御幣(ごへい)」
英彦山ではこのような形をしています。
そして右側の面を持つ役を王持といい、赤いものを「火王面」、緑(青)のものを「水王面」として一対になっています。おそらく猿田彦に当たるものでしょう。
微笑んだ氏子さんが持っているのは榊。根がついたままなので「根堀榊(ねほりさかき・ねこじさかき)」と呼び、三種の神器である鏡・勾玉・剣がついています。
他にもありますが、神役については後日詳しく載せたいと思います。
そして神様が載った神輿のお出ましです。
足元に気をつけながら、天辺の鳳凰にも細心の注意を払って威勢よくお神幸に旅立ちます。
深緑の参道を下ってゆく、朱色の神輿と純白の法被に身を包んだ神輿舁き。
これから銅の鳥居そばの御旅所まで巡行します。
午後3時前に御旅所に到着。
神輿が着いてからすぐに、6名の可愛らしいお稚児さんが神輿の前で稚児舞を奉納します。
そして着輿祭。神様が御旅所に到着したことを喜び、お供えをして歓待します。
御神輿は仮宿で一晩お泊り。
日が暮れ始めると、英彦山の方がお供え片手にお参りにきます。
どうぞどうぞとお出迎えしてお下がりの酒を酌み交わし、神様と氏子を交えた楽しい酒宴の一時。
神人和楽。こうして一晩、神様のお守りをしながら夜は更けてゆくのでした。
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明けて翌朝。
一晩、御旅所にお泊りされて里内に幸せをもたらした神様は、またお宮に帰られます。
祭りの支度も整い、午後1時半より還幸祭(かんこうさい)
祭典後、稚児舞の奉納。
お神輿に向かい拝礼。そしてトン、トン、トン、と太鼓の音に合わせて舞始めます。
お稚児さんは小学生の女の子と決まっていて、左からちょうど背の順になっていますね。
可愛らしい姿にギャラリーも笑顔で見守っています。
そして還幸。
多くの見物人に見守られながら、神輿は威勢良く神社へ戻ってゆきます。
私は先回りして神社へ。お神輿が戻ってくるための準備をするために。
すると参道沿いにはお神輿の帰りを待つ参拝者たちが。
こうして神様の帰りを待ち望んでくれている方々がいると、神様も喜ばれることかと思います。
重い神輿を担ぎヘトヘトになりながらも、最後の一ふん張りで社殿に。
御霊代を本殿に戻し、これにて二日間に渡る神幸祭が無事に終了いたしました。
そしてこちらが牛くじ特賞当選の方。
神輿舁きをしてくださった大和社寺の職人さんです。
実は一昨年も特賞を当てられており、そのときは娘さんが見事特賞を当てました。
http://blog.goo.ne.jp/takasumi-jinja/d/20100911
家族そろっての集合写真をパチリ。
棟梁が一番喜んでいるようにも見えますね(笑)
神幸祭にあたり、ご協力賜りました総代をはじめ氏子の皆様、またご奉仕くださった方、牛くじ購入者の方々、その他写真協力、ブログ等各種案内で当神社をご紹介してくださった参拝者の皆様に厚く御礼申し上げます。
来年も7月あたりより牛くじ販売を致します。なお、牛くじ購入の初穂料は神幸祭典費に充てさせて頂いております。祭りの伝統と存続のためにも、皆様のご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。
次の高住神社の祭事は11月3日(文化の日)秋季大祭・秋の採燈護摩となります。
皆様のご参拝、心よりお待ちしております。