高住神社公式ブログ

英彦山豊前坊高住神社の公式ブログです。

1月25日(火)の様子

2011年01月25日 14時04分21秒 | 日別天気・交通情報

本日の高住神社の状況です。

◆曇りときどき雪

◆-5℃

◆積雪量…30cm~

 

また冷え込みが厳しくなりました。

昨日は麓でも雪がちらつき、英彦山がどうなったか心配でしたが、うっすら降った程度で済んだようです。

暦の上では大寒を過ぎ、寒さがぶり返してきたのでしょうか。

もっとも今年は特に冷えが厳しく、2,3日前に今年初めての氷点下を上回る気温になったときは、

小躍りしたくなるぐらい嬉しい気持ちになりました。

ここにいるとまともに太陽を拝む日が少なく、青空が見えると日が照るありがたさを痛感します。

 

冬は寒くて何かと家に閉じこもりがちですが、植物も動物も冬の間は休眠や冬眠をします。

エネルギーを節約するために、最低限の生命維持活動に専念する生態メカニズム。

 

この冬という漢字は「食物を紐に結わえ、左右にぶらさげて保存した」形を表しています。

寒さが厳しく、食料に乏しい時期に備えて食料を備蓄したのでしょう。

Photo  Photo_2

    甲骨文字            金文

 

冬の語源は各説あり、

① ヒユ(冷ゆ)の転

②フユル(殖)の義

③ミタマノフユ(恩頼)の義

①はそのまま気候の感覚を表したもの、③は聞きなれない言葉ですが、神主が祝詞でよく使う言葉で、

ミタマは御霊、フユは「殖ゆ」「触れる」を意味し、神様の御霊にふれることで加護を頂くという意味です。

 

ここで取り上げたいのが②の「殖ゆる」説。

冬は生命が停滞し、時には死に絶える厳しい時期と思われがちですが、実はそうではないのです。

暖かくなるまでじっと耐えしのぐ時期であり、植物は種子や休眠芽の状態で気温が上がるのを待ち、

動物もなるべく活動を抑え、冬毛や脂肪を蓄えて厳冬期を乗り越えようとします。

暖かくなる春、つまり活動期、そして来る繁殖期のための準備期間なんですね。

 

春の語源は、万物が「ハル(発)」、草木の芽が「ハル(張る)」、晴天の多いことから「晴る」からきています。

冬の間は春はまだか…と小さくなって生命の源を溜めこんでおいて、ボンと爆発するように一斉に活動し始める。

張る(春)に殖えるための季節が冬なのです。

その生命の循環は、植物も動物も人も一緒なんでしょうね。

そう思うと、この雪と氷にとざされた世界で春の到来を待つのがとても楽しく思えます。

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1月24日(月)の様子

2011年01月24日 15時51分00秒 | 日別天気・交通情報

本日の高住神社の状況です。

◆小雪

◆-3℃

◆積雪量…30cm~

 

当神社のFさんが、自宅に面白い氷柱ができたと写真に撮ってこられました。

P1210004  P1210012

長いつららですね!

その内側に反り返ったつららが見えるのが分かりますか?

前にできたつららを押しのけて新しいつららが垂れ下がってこうなったそうです。

サメの歯のように次から次へと生えてきているみたいですね。

咬みつかれたらスパッと切れそうで恐ろしや。

 

家の近くからこんな景色が見えたそう。

P1220020

白々と夜が明けてきた頃に見える月。

 

 雲を出でて 我にともなふ 冬の月 風や身にしむ 雪や冷たき

 

明恵上人が詠んだ歌。

雲を出で連れ添って歩む冬の月に、風が身に凍みないか、雪が冷たくないかと問う。

自然に対しても、こんな情感をあらわせる人間になりたいものです。

 

P1220016_2

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1月23日(日)の様子

2011年01月23日 15時41分59秒 | 日別天気・交通情報

本日の高住神社の状況です。

◆曇り

◆-4℃

◆積雪量…40cm~

 

相変わらずの静謐な雪世界・・・

と言いたいところですが、今日は雪山登山者がごっそりと登って行かれました。

まずは9時ごろ、青年の家主催の「チャレンジ雪山登山」の参加者たち。

先日、先生方たちが下見に登って行かれた様子が青年の家ホームページに載っています。

( 英彦山青年の家HP http://www.fsg.pref.fukuoka.jp/hikosan/index.html )

今回の様子もアップされるでしょうね。

 

その後ぞくぞくと冬山愛好家たちが登って行ったり降りてきたり。

白一色にカラフルなウェアはとても目立ちますね。

P1230037

山の様子を聞くと、先日、私がかんじきかスノーシューズをと記事に書いたので

それを見て持参してきたが、今回は踏み跡がたくさんあったので使うことはなかったとか。

いやはや、更新が遅れて間違った情報を教えてしまい申し訳ありません(汗

 

今は大勢の方が登り踏み跡も残っているので、道は分かりやすいそうです。

スノーシューズ等は必要ないそうですが、アイゼンはあったほうが良いとのこと。

雪山登山にはベストな状況だった、大山に行かなくても近場でこんなに楽しい山があるのは嬉しい!(^-^)

という喜びの声を頂きました。ありがたいことです。

 

英彦山ボランティアガイドのyamahikoさんが、最近ずっと上宮まで登って行かれています。

その様子を写真とともに載せておられるので、山登りの方はここと併せてご覧ください。

( yamahikoさんのblog : 英彦山からの便り http://hikosan.sblo.jp/ )

 

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1月19日(水)の様子

2011年01月19日 15時04分05秒 | 日別天気・交通情報

本日の高住神社の状況です。

◆曇り

◆-4℃

◆積雪量・・・40cm~

 

相変わらずの天気です。

今度の23日に青年の家で英彦山登山されるそうで、先生方が下見に登って行かれました。

昨日、北岳まで登って行かれた方がいたので、トレースはついていると思うのですが、

一晩経ったら吹雪いて消えてしまうこともありますので何とも言えないのが現状。

小さなアイゼンでは役に立たず、8本爪じゃないとだめだという声もありますし、

腰までの雪をラッセルするのが大変だから、かんじきかスノーシューズがあったほうが良いという方も。

用意は万端にしたほうが無難ですね。

 

雪が降った翌日は晴れることがありますが、その日をねらって雪遊びにくる家族づれで

下の駐車場は賑わいます。

皆さんが雪を楽しんでいる姿を見るとほのぼのするのですが、

ちょっと気づいたのが捨てて帰るゴミの多さ。

壊れたプラスティック製のそりやお菓子の袋、いろいろな物が散らかっています。

そして一番多いのが・・・タバコの吸いがら

雪に埋もれてしまうのでパッと見分からないのですが、雪解けとともに出てくる吸いがらはとても多いです。

残されたゴミの多さを見ると、ちょっと悲しくなりますね。

良きも悪きも隠してしまう雪ですが、いづれは白日の下にさらされるのです。

ほんのちょっとの気づかいでみんなが楽しめるので、小さなゴミでもキチンと持ち帰るよう心がけましょう!

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1月18日(火)の様子

2011年01月18日 14時05分51秒 | 日別天気・交通情報

本日の高住神社の状況です。

◆曇り

◆-4℃

◆積雪量・・・60cm~

 

さて、のコラム2回目です。

今回は雪にまつわる言葉について書いていきたいと思います。

 

雪という字は雨かんむりがつきますが、これは気象など自然現象に関わる字についています。

常用漢字でも雨、雲、雷、電・・・などなど。

前回、雪ははらはらと羽毛のように舞い落ちる雨と説明しましたが、

払い落とせる雨、もしくは祓いの意味があるもの、そしてその白い色から清らかさを表すと転じていきました。

例えば「雪白」とは、雪のように白い色、また性行の潔白なことのたとえ。

雪肌(せっき)」「雪膚(せっぷ)」とは雪のように白い肌。

色の白いは七難隠すと言いますから、美の象徴なのでしょう。

花顔雪膚」となれば、女性の容姿の美しさのたとえを意味します。

 

雪がつく故事成語や慣用句はというと、

雪月風花」 ・・・ 四季において美しい景物、風流なさま

雪魄氷姿」 ・・・ 雪のように高潔で、清らかな人のたとえ

雪中松柏」 ・・・ 松や柏は雪中でも青々していることから、志や節操を堅く守ることのたとえ

雪中送炭」 ・・・ 寒さに凍える人に暖を取る炭を送ることから、困っている人に助けを差し伸べるの意

雪と墨」 ・・・ はなはだしく相違していること。月とすっぽん

雪に白鷺」 ・・・ 色合いが似ているため見分けにくいことのたとえ

 

雪がつく最も有名な故事成語といえば、「蛍雪の功」ではないでしょうか。

蛍の光、窓の雪と歌われる通り、苦学の結果、成功することを表す言葉です。

これと同意味の言葉には「蛍窓雪案」「嚢蛍映雪」「車蛍孫雪」があり、

中国の晋の時代、貧しいながらも勉学に励み、その苦労と努力が報われ高級官吏になれた
車胤と孫康にちなむそうです。

勤勉を美徳とする日本人にとって、とても好まれる故事だったのでしょう。

 

この故事にちなんだ歌が、唱歌「蛍の光

誰でも卒業式に卒業生を送る歌として歌ったことが一度はあるはず。

尋常小学校の唱歌として歌われたそうですが、昔は初等教育後に進学か就職か道が分か
れてしまったはず。

どんな道に進もうとも、共に苦労して勉学に励んだ仲間を忘れるな、そして無事で過ごせよと
別れに際して心を込めて歌ったのではないかと思います。

 

今の子供たちも義務教育だからと勉強をおろそかにするのではなく、

一生懸命に学んだことを胸に、雪中松柏の意志で自らの道を歩んで欲しいと思いますね。

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