竹とんぼ

家族のエールに励まされて投句や句会での結果に一喜一憂
自得の100句が生涯目標です

見てをれば星見えてゐる大暑かな 対中いずみ

2019-07-23 | 今日の季語


見てをれば星見えてゐる大暑かな 対中いずみ

今年、二十四節気の大暑は二十三日の木曜日だった。村上鬼城に〈念力のゆるめば死ぬる大暑かな〉の句があるが、しばらくは続くであろう極暑の日々を思うとまさに実感、という気がしてくる。鬼城句に対して掲出句は、もう少しゆるりとした大暑の実感だ。夕暮れ時となればさすがに暑さもややおさまって、窓を開けて空を仰ごうという気も起きる。そんな時、初めは何も見えないけれどそのうちに目が慣れてぽつりぽつりと星が見えてくる、という経験は誰にもあるはずだが、見えてゐる、によってまさに、いつのまにか、という感覚が巧みに表現されている。そして、ああ本当に今日も暑かった、とさらにぼんやりと空を見続けてしまうのだろう。『巣箱』(2012)所収。(今井肖子)

【大暑】 たいしょ


二十四節気の一つで、7月23日頃に当る(小暑の15日後)。一年中で最も暑く、夏の絶頂期とされる。

例句 作者
月たかく大暑にくらき野山かな 京極杜藻
芥川龍之介佛大暑かな 久保田万太郎
じだらくに勤めてゐたる大暑かな 石田波郷
竹林に大暑の没日まだ残る 中村真千子