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春立つや水の音する裁ち鋏 中村克子
裁ち鋏に水の音がする
作者には心地よい鋏の音のリズムが
小川のせせらぎに聞こえるのだろうか
春のおとずれを句全体を比喩として訴えているようだ
感性の鋭さがうかがえる
(小林たけし)
【立春】 りっしゅん
◇「春立つ」 ◇「春来る」 ◇「立春大吉」(りっしゅんだいきち)
二十四節気の一。陰暦1月の節で陽暦の2月4日頃。その前日が節分。暦の上ではこの日より春となる。
例句 作者
春立つや水琴の音の華やげり 上原紫翠
春立つや決心三日目に入る 堤保徳
春立つや絵馬に蹄の音すなり 坂本タミエ
春立つや足ぶらぶらと肩車 安保美恵子
春立つや醪(もろみ)に櫂の夢うつつ 宮坂静生
春立つや雪降る夜の隅田川 角川春樹
春立てばわれは紙食ふ獏ならん 新谷ひろし
春立てば絵の剥落や無言館 円日成道
江東区立春ぼんごれを食べ訣れる 和知喜八
春立つや水琴の音の華やげり 上原紫翠
春立つや決心三日目に入る 堤保徳
春立つや絵馬に蹄の音すなり 坂本タミエ
春立つや足ぶらぶらと肩車 安保美恵子
春立つや醪(もろみ)に櫂の夢うつつ 宮坂静生
春立つや雪降る夜の隅田川 角川春樹
春立てばわれは紙食ふ獏ならん 新谷ひろし
春立てば絵の剥落や無言館 円日成道
江東区立春ぼんごれを食べ訣れる 和知喜八