
貯炭場の細き真黒き春雨なり 西東三鬼
【春の雨】 はるのあめ
◇「春雨」
3、4月頃、若芽の出る頃に静かに降る細かい雨。長雨になることが多い。
例句 作者
春雨のかくまで暗くなるものか 高浜虚子
春の雨瓦の布目ぬらし去る 細見綾子
蓮甕のひとつ傾ぎて春の雨 鈴木沙万沙
もつれつゝとけつゝ春の雨の糸 鈴木花蓑
春の雨博多の寿司のくづれをり 角川源義
春雨の遅参の傘をどこへ置く 嶋田麻紀
春雨を嘉すべく世に出でにけむ 中里麦外
厨子王と呼ばれふりむく春の雨 秋篠光広
春雨や小磯の小貝ぬるるほど 蕪村
春雨のかくまで暗くなるものか 高浜虚子
春の雨瓦の布目ぬらし去る 細見綾子
蓮甕のひとつ傾ぎて春の雨 鈴木沙万沙
もつれつゝとけつゝ春の雨の糸 鈴木花蓑
春の雨博多の寿司のくづれをり 角川源義
春雨の遅参の傘をどこへ置く 嶋田麻紀
春雨を嘉すべく世に出でにけむ 中里麦外
厨子王と呼ばれふりむく春の雨 秋篠光広
春雨や小磯の小貝ぬるるほど 蕪村