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釣銭に体温のあり初諸子 松王かをり
売店で焼いている諸子をほおばった
春はまだ浅く風は冷たい
いただいたつり銭にはまだ体温のぬくもりが
実は手が冷え切っていたせいかもしれない
初諸子に春浅をかんじる
(小林たけし)
【諸子魚】 もろこ
◇「諸子」(もろこ) ◇「諸子魚」(もろこうお) ◇「柳諸子」 ◇「初諸子」 ◇「諸子鮠」(もろこはえ)
コイ科の淡水産の硬骨魚。鮠に似た小魚で全長7、8センチ。琵琶湖のものが有名。本もろこ。
例句 作者
比良ばかり雪をのせたり初諸子 飴山 實
火にのせて草のにほひす初諸子 森 澄雄
諸子舟伊吹の晴に出しにけり 茨木和生
水を追ふ近江の旅や初諸子 古賀まり子
初諸子比良も伊吹も湖に見て 斎藤梅子
諸子焼く春の夕べとなりにけり 角川春樹
比良ばかり雪をのせたり初諸子 飴山 實
火にのせて草のにほひす初諸子 森 澄雄
諸子舟伊吹の晴に出しにけり 茨木和生
水を追ふ近江の旅や初諸子 古賀まり子
初諸子比良も伊吹も湖に見て 斎藤梅子
諸子焼く春の夕べとなりにけり 角川春樹