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竹とんぼ

家族のエールに励まされて投句や句会での結果に一喜一憂
自得の100句が生涯目標です

いのちひとつ母の手にあり梅真白 髙橋三津子

2021-02-24 | 今日の季語


いのちひとつ母の手にあり梅真白 髙橋三津子

上五が六音の字余りが効いているようだ
このゐのちは梅花のようでもあり
母のようでもある
真白も梅のようでもあり母の細く痩せ手のようでもある
梅になぞらえた病室の母と解したが
(小林たけし)

梅】 うめ
◇「白梅」 ◇「野梅」(やばい) ◇「飛梅」(とびうめ) ◇「臥竜梅」(がりゅうばい) ◇「枝垂梅」 ◇「老梅」 ◇「梅林」 ◇「梅園」
バラ科の落葉高木。古く中国より渡来。百花にさきがけて開く花は、五弁で香気が高く、古来春を告げる花として、和漢の詩人、画家に、その清香、気品を愛されている。万葉時代は花といえば埋めであった。花の色は白・紅・薄紅、一重咲・八重咲など多様。

例句 作者

うめ咲いて午後の悦樂俟てば来る 相原澄江
かるくなる空につまづく梅の花 井田茂治
けむりめく衰え白梅まっさかり 政野すず子
ここにいることが遠景梅咲けり 守谷茂泰
これからと言ふ白梅の曲りやう 福原瑛子
しら梅の泥を破りて咲きにけり 照井翠
しろしろと畠の中の梅一本 阿波野青畝
そこここに手焙置かれ梅まつり 富本茂子