蘊蓄cafe

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碁聖戦五番勝負

2011年08月18日 | 囲碁

 坂井秀至碁聖と羽根直樹九段とで争われている碁聖戦五番勝負が2勝2敗となり、最終第5局にタイトルの行方が持ち越された。挑戦者の羽根九段は、0勝2敗から2連勝のがんばりである。羽根九段は、先の山下本因坊と羽根九段の本因坊タイトル戦(7番勝負)挑戦でも0勝3敗から3連勝して最終第7局に持ち込んだ(第7局では残念ながら山下本院坊の勝ちとなったが)。羽根九段は本当に粘っこい。このような、諦めない折れない相手は、タイトル保持者にとっては嫌な相手だろう。

 羽根九段は、先日の名人戦挑戦者決定プレイオフで山下本因坊に負け、名人戦7番勝負の挑戦権を直前で逃したばかりである。不運がこれだけ続くと、そろそろ勝ってほしいような気もする。

 羽根九段は、戦いの激しい碁は好みではないという。相手の地模様が自分の地模様より大きいと、相手の模様に打ち込まざるを得なくなり戦いに引きずり込まれる。それを避けるために(打ち込まなくてもいいように)スピードをもって大場へ展開する棋風という。
 要するに、地が相手より自分の方が多ければよいのであって、相手の地を減らすだけの手では駄目しか打っておらず効率が悪く、相手から攻められる危険も生じる。自分の地を相手より増やし続ける手を打ち続ければ(大場感覚を磨けば)いかに相手の地が大きく見えようとも最後まで打ち込む必要がない。相手が打ち込んで来れば、自分の勢力圏での有利な戦いになる・・・というのが羽根琉のようである。


ボールカウント

2011年08月18日 | Weblog

 野球を観る人は知っていることだが、今は高校野球でもプロ野球でも、ボール、ストライク、アウトの順に表示されているが、昔はストライク、ボール、アウトの順だった。前者が主流で、後者は日本と韓国だけ(ここらにも歴史が現れていたりする)。BS等で海外のゲームを観る機会が多くなって、表示の違いに違和感を感じたものだ。
 日本で高校野球が国際整合したのは、思ったより早く1997年から。プロ野球は、つい最近2010年から整合することになったという。日本は日本でいいんじゃないと言う頭の固い年寄りがいたのかもしれない。何でもそうだが、世界が狭く(近く)なって国際整合しなければ孤立してしまう時代である。