カネボウ化粧品の美白化粧品で、肌がまだらに白くなるという問題がおきている。化粧品って、何となくきれいになった気がする・・・ようなものだと思っていたが(失礼(^^;)医薬品のようなものもあるのだな。
今回の化粧品には、ロドデノールという成分が配合されており、これがメラニン色素の生成をおさえるという。
メラニン色素の生成だが、アミノ酸の「チロシン」が、「チロシナーゼ」という酵素によって、ドーパという物質に、さらにドーパキノン、ドーパクロム、インドールキノンになり、そしてこれが「メラニン」になる。で、「ロドデノール」は、「チロシン」と構造が似ており、チロシンの代わりに「チロシナーゼ」とくっつき、先ほどのメラニン生成の化学反応の連鎖を阻害する。白粉をぬって白く見せるのではなく、実際にメラニンの生成をおさえるのだな。私のこれまでのイメージでは、化粧品ではなく、お薬である。
それにしても、まだらになるというのはどこに問題が生じたのだろう。