8月4日の囲碁と将棋の棋士11人による人狼ゲーム3回戦では、最後面白いことになった。
このゲームでは、11人で始めたのが、最後3人になった。
残ったのは、A:人狼、B:多重人格、C:人間である。
多重人格は、人狼の仲間なので、勢力的には、人狼:人間=2:1で人狼の勝ちである。しかし、多重人格は「人間」なので、人狼:人間の数=1:2となり、「人狼と人間の数が同じになった時は、人狼の勝ち」の条件に合致しない。さらに1ターンの勝負が必要となる。しかし、人狼と多重人格で人間を殺せば、人狼の勝ちである。
3人の中では、
・人狼は、誰が人間で、誰が多重人格か分かっている。
・人間は、誰が人狼で、誰が多重人格か分かっている。
・多重人格は、誰が人狼で、誰が人間かよく分かっていない。
ここで、人狼Aが多重人格に対して、自分は人狼であると宣言した。
と、すかさず、人間Cも、自分は人狼であると、嘘の宣言をしたのである。
多重人格は、間違えば、仲間の人狼を殺してしまう可能性がある。人間Cは、劣勢ながら最後の大博打に出た訳だ。
多重人格は、これまでのAとCの行為について、どのような考えて、そのようなことをしたのか説明を求め、どちらが人狼で、どちらが人間かを探ろうとする。AとCは、論理的に多重人格に説明を試みる・・・このゲームには、敵であっても会話で味方にするという面白さがあるのである。
こういう高度なゲームができるのは、大学生以上だろう。