なぜ今こんな映画を作ったのだろう。怒りに近いものを感じる。
子供の頃読んだのと、大人になって読んだのでは、気が付くことも感じることも違って当然である。
「竹取物語」って、竹から現れて育った姫が、月に帰っていく物語・・・って・・・全然、子供の頃は、本質に気付いていない。だいたい何で、月に帰らなければいけないのかなんて考えたりしない。
竹取物語をちゃんと読むと、最後にかぐや姫を迎えに来た王とおぼしき人が、おじいさんに、こう言っているのですね。「かぐや姫は、罪をつくり給へければ、かくいやしきおのれがもとに、しばしおはしつるなり。」つまり、かぐや姫は、月の都で「罪」をおかしたので、身分の低いお前のところにしばしいらっしゃったのだと。月の世界の身分の高い姫が、不浄なこの世界に飛ばされるほどのどんな罪を犯したんだ? ってだんだん気になりません? (^^) これが分からないと月に帰る理由にもたどりつかない。
ただし、竹取物語の作者は書いていないし、いくつかの解釈がある。それをネットで検索したりするのはつまらない。