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思い出のマーニー

2014年08月19日 | 音楽・映画レビュー

ほう、けっこういい作品ではないか。

思い立ったが吉日・・・というか、夕方、携帯で映画館の空きを確認して座席を予約、びゅーんと観に行って来た。

この映画を観る人は、事前情報なく、先入観なく観るべきだろう。
ただ、ジブリにチャンバラやトトロを求める人には、そのような映画ではないので念のため。
また、子供向けの映画でもない。大人でも、分かる人と分からない人に分かれるのだろう。

ジブリの映画は「童話」だと思っている。少女・少年の成長が共通のテーマになっているのである。
その意味で「思い出のマーニー」は、「千と千尋の神隠し」に次ぐ力をもった作品ではないかと思うのである。

いきなり「私は、私が嫌いだ」で始まる。
少女は、自分を取り巻く環境がとても良く、愛されているにもかかわらず、自分は他の人より不幸だと思っている。
それは、自分が「貰い子」だからである。そのような境遇になった両親を恨んでいるのである。
だから、おじさんとおばさんはどうなの?と聞かれても答えがでない。彼女は、自分の周りに垣根を作っているので、おじさんもおばさんも、自分の外の世界であり、自分の世界の背景でしかないのだ。そして自分が興味があることにしか反応しない。人の好意もおせっかいとしか感じられないのである。

それがマーニーと出会ったことでどう変化していくのかというのが見所である。