『自治体財政健全化法』

2008年04月22日 | Weblog
    ◎自治体財政健全化法案が昨年6月に成立しました。
    計画策定義務等に係る規定おが09年度から施行されることになっている事もあり研修会に参加をしてきました。

  これは、夕張市の様な財政破綻団体を未然に防ぐ制度ということです。

  自治体の財政の悪化状況を見極める4つの健全化判断指標を導入して自治体の財政状況を全面的に把握する仕組みとなります。

  これまで対象ではなかった国民健康保険や市民病院事業会計など第三セクターの不良債権等もチェックの対象としています。

  4つの指標とは、①実質赤字比率②連結赤字比率③実質公債費比率④将来負担比率です。

  財政当局が作成した財政資料を、理解・解読する事は困難です。
  総務省の指定された様式で全国の自治体の決算状況はカードとしてHPで誰でも閲覧できます。

  経年的に見て、また他市と比べて差異を見ると相違も浮き上がるかもしれませんが一目見てなるほど…とまでは難しいように思います。

 研修の中で、4指標は財政当局によって操作が可能な数字でもある事…
 指標に基づいて財政状態を判定するのでなく、財政状態の政治決断を行ってから指標が算定されてそれを事後的に正当化する側面も…
 いわゆる『後出しジャンケン』の仕組みであるとの話もありました。

  自治体の財政規律・健全性が守れるかどうかは、二元代表制の首長と財政当局の意志と能力次第で決定されるのであれば…
 
  議会・議員としてできることは何か…
  数字の根拠のある議論はともかくとして
  細かい技術論でなく大局的鑑識眼が求められるのでしょうか…

  考えていく事が重要だと感じました。