県庁所在地の道路を自動車で通る。
若い頃の僕の心象風景にある道よりも道幅が広くなっている気がする。
しかし、道の両脇の建物は僕が若い頃から建っているものが多い。
このあたりは先日の報道でも地価の下落幅が大きいと出ていたところだし、新しい建物はそれほどない。
ということは、道が広くなったわけではない。
では、なぜ道が広く見えるのだろう。と考えた時、この道路にはかつて路面電車の線路があったことを思い出した。
その線路が撤去され、アスファルトで塗り込められている。
それで、線路のない分、道幅が狭く見えることに気づいた。
道を眺めながら、かつて線路があった部分に線路を補って想像してみる。
そうすると、道幅はちょうと頃合いのものに思えてくる。
そういう感覚って不思議だなと思う。
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ドラッグストアへ。
女性の店員の方に「ハッカ油どのあたりにありますか」と僕。
店員の方はハッカ油のあるあたりまで案内してくださる。
グリセリンとか、精製水とか、消毒用アルコールなどがおいてある場所だ。
大概ドラックストアはそういう場所にハッカ油がおいてある。
店員の方より僕のほうが先にその一角にハッカ油を見つけた。
僕がハッカ油を指さして「これや」と言うと、店員の方も僕にそっくりの語気そしてイントネーションで「これや」と言った。
ハッカ油を一生懸命探すあまり、僕の言い方につられて「これや」と店員の方も言ってしまった感じだった。
まあ、ありがちな話とは思うけれど、ちょっと笑える話だなとは思う。
笑わなかったけれど。
それはともかく いちにち いちにち無事に過ごせますように、それを第一に願っていきたい。