ケンのブログ

日々の雑感や日記

新渡戸稲造の言葉

2017年10月22日 | 日記
新渡戸稲造の武士道を読んでいたらこんな言葉が出ていた。

「あらゆる礼法の目的は精神を高めることである。
心静かに座っているときは凶悪な暴漢とても
手出しをするのを控えるというが、そこまで
心を鍛練することである」
言い換えれば絶えず正しき作法を修むることにより
人の身体のすべての部分および機能に完全なる秩序を
生じ、身体と環境とが完く調和して肉体に対する精神の
支配を表現するに至るというのである。
優美は力の経済を意味するとの言が果たして真であれば
その論理的結果として優雅なる作法の絶えざる実行は
力の予備と蓄積をもたらすに違いない。
典雅なる作法はそれゆえに休息状態における力を意味する。

なんか、これを読んでいると以前の五千円札の
おじさんはほとんど天才というかすごい人だなと思う。

※訳文は地の文は矢内原忠雄さんのもの
かっこのなかは奈良本辰也さんのものから
引用しました。ただし訳語と表記を
僕の都合で一部改めました。

日本センチュリー交響楽団第220回定期演奏会

2017年10月21日 | 音楽
ザ シンフォニーホールに
日本センチュリー交響楽団第220回定期演奏会に行った。
指揮は秋山和慶さん。
最初に演奏されたのはブラームスの大学祝典序曲。
落ち着いた曲の開始。
ホルンが静かに鳴る。
弦の音の出し方も柔らかい。
ふくよかで柔らかい演奏。音に厚みもある。
フォルテのところでは重厚で力強いおとが出ている。
ロマンチックな旋律は思いっきりロマンチックに歌っている。
素晴らしい演奏と思う。
重厚で力強くて柔らかくてロマンチックでそれでいて
則をはずさはい演奏だなと思う。
コンサートミストレスがとても積極的に
みんなをリードするような演奏の仕方をしておられたのも
印象的だった。
音楽終盤の壮大な表現もいいなと思った。
次に演奏されたのがブラームスのバイオリン協奏曲。
第一楽章
バイオリン独奏はアリーナイブラギモヴァさん。
オーケストラによる丁寧な味わい深い導入。
木管の音も美しく響く。
強い音を出すところでしっかりと音が出ていて
それでいて抑制のとれているところがいいなと思う。
バイオリン独奏はしっとりと丁寧に歌っている。
音が強いところもしっかりと気持ちをいれて弾いておられる。
オーケストラもロマンチックな旋律はとてもロマンチックに歌っている。
カデンツァは静かな感じでどこかバッハの
無伴奏ソナタを思わせるような気もする。
第二楽章
オーボエの旋律が美しい。
第二楽章のオーボエの旋律はこんなに息の長い旋律なのかと
今さらのように思う。
最初は子守唄のような雰囲気だった音楽が緊張感を高めてくる。
その感じもいいなと思った。
第三楽章
バイオリン独奏の旋律が大きいかまえで奏でられる。
オーケストラも堅実に演奏している。
緊張感を持ちながらも音楽の基調にゆるやか
ゆったりというのがあるように思う。
感情を表に出すというよりも内に秘めた思いが伝わってくるという感じだった。
コンサートミストレスがかなり気合いを入れて演奏を
リードしておられるのも印象的だった。
20分の休憩をはさんで次に演奏されたのが
シベリウスの交響曲第一番
第一楽章
ティンパニーの音の響き。
クラリネットのメロディ。
クラリネットはひとつひとつの音を確かめるように
旋律を奏でていく。
弦が入る。オーソドックスな表現と思うけれど
壮大に盛り上がるところはとても聴きごたえがある。
オーボエやフルートが鳥のさえずりのように歌う。
どこがどうということは僕のボキャブラリーではなにも
言えないのだけれど秋山さんの指揮は熟練の音楽の
運びかたという気がする。
ここでもコンサートミストレスの方が気持ちをこめてリードしておられるなと思う。
第二楽章
ゆったりとした音楽。
僕が目にしたことのない風景が浮かんでくるような気がする。
楽章の後半になると音楽が激しく動くようになり
情熱が高まってくる。
その様がよく演奏に表現されているなと思った。
第三楽章
美しいスケルツォ。
演奏を聴いていてベートーヴェンの交響曲第4番のスケルツォが
心によぎる。
でも、もちろん目の前に展開されている音楽は
まぎれもなくシベリウスの音楽だなと思う。
重要なモチーフをしっかりと意識したいい演奏だったなと思う。
第四楽章
次々と音楽の様相が移り変わって交響詩を聴いているようにも思える。
しかし、音楽が形のわかりやすいモチーフを中心に
動き出すと次第に情熱が高まってくる。
また、音楽がゆっくりになる。
ゆっくり大きく音楽が動くところはその世界に
本当に他の作曲家には見られないタイプの壮大さがあるなと思う。
これだけ様相が変化してもそれがまとまった音楽として
聴こえるところがシベリウスという作曲家の素晴らしいところだなと思った。


排水管清掃が終わった

2017年10月20日 | 日記
今日は僕の住むマンションに排水管清掃の方が来てくださった。
清掃の方はいらっしゃると素早く養生をし
事前に配布された紙に書いてあるとおり
10分から15分程度で排水管を手際よく清掃してくださった。
このところ曇り空が続いていて新聞の天気図を見ると
梅雨のときそっくりになっている。
台風も来ているようだ。
無事に時が過ぎるようにと願っている。

ノーベル賞について小学校の先生が教えてくれたこと

2017年10月19日 | 日記
今、時節柄ノーベル賞の時期でそれに関連する
ニュースが多い。
僕の小学校1、2年生のときの担任はI先生だった。
I先生は美術がご専門だったけれど音楽も大好きな先生だった。
小学校1、2年の時はすべての教科をI先生から教わった。
I先生はノーベル賞のことについて僕たちにこんなふうに
教えてくださった。
「昔、ノーベルという人がいました。
ノーベルさんはトンネルを掘るためにダイナマイトを
発明しました。ダイナマイトで爆発させて山に
穴を開けてからトンネルを掘ることでトンネルの
工事は以前に比べて、とても楽になりました。
しかし、このダイナマイトは戦争で人を殺すための
道具にも使われるようになりました。
ノーベルさんはそのことをとても悲しんで
こんな僕が発明したダイナマイトが人を殺すのに
使われて本当にごめんなさい。こんなふうになってしまった
おわびの印に僕が死んだら僕の財産を
世の中の役に立つ発明をした人にあげてください。
と言って死にました。そうしてできたのがノーベル賞です」
55歳の今思えばとても単純化された話だけれど
小学校1、2年生の時はその話を聞いて
とても感動した。そうだったのかと。
I先生は7才や8才の子供にもわかりやすい
話し方をしてくださるいい先生だったなと
当時のことを振り返るたびに思う。

曇り空の日が続くなと思う

2017年10月18日 | 日記
このところ僕のすんでいる地域は 
雨や曇りの日が続いている。
もちろん雨が降らないと水がなくなってしまって
困るのだけれどそれでも曇り空の日が続くと
からっと晴れた日本晴れの日が恋しいなと思う。