ケンのブログ

日々の雑感や日記

歌声サロンの先生に教わったこと

2017年10月17日 | 日記
先日、歌声サロンで小さい秋見つけたという歌を
歌った。歌詞のなかにこんなフレーズがある。
「目隠し鬼さん手のなる方へ
すましたお耳にかすかにしみた」
先生はこの歌詞を読んで
「すましたお耳にかすかにしみた、って何なんでしょうね
でも僕、なにかこれを読んでわかるような気がするんです
サトウハチロウさんって僕本当の詩人だと思うんです
何となく感じがわかる。そういうのを伝えるのが詩人だと。
今の歌詞は言いたいことを全部言葉にしてしまって
歌詞にかいてあることそのまんまという歌が多くなっているような
気がするんです」
なんかそういわれてみると今の歌全部が全部とは
言わないけれど先生のおっしゃる通りだと僕にも思えてきた。
また里の秋という歌は後半のフレーズがこんな風になっている。
一番
ああ母さんとただ二人
栗の実煮てますいろりばた
二番
ああ父さんのあの笑顔
栗の実食べては思い出す。
三番
ああ父さんよご無事でと
今夜も母さんといのります

通常三番の歌詞は今は歌わないけれど
今日はあえて三番もつけましたと先生は言っておられた。

そして先生はこんなふうにおっしゃった。
「この歌を作詞した人はきっとマザコンだったと思うんです
なぜならこの作詞者の詞をみていると半分以上の
詞にお母さんと出てくるから。
また、作詞者は、ああ父さんよごぶじでと
今夜も母さんといのります。という歌詞を戦後に残したことを
後悔しておられた。なぜなら、父さんごぶじでと祈って
父さんがぶじに帰ってきた人もいるけれど
父さんが戦死して帰って来なかった人もいるから」
その話を聞いて僕はこの歌声サロンの先生は優しい人なんだなと思った。
※歌声サロンの先生の言葉はメモをとらずに
記憶で書いたので細部は不正確です。