ケンのブログ

日々の雑感や日記

新渡戸稲造の言葉

2017年10月22日 | 日記
新渡戸稲造の武士道を読んでいたらこんな言葉が出ていた。

「あらゆる礼法の目的は精神を高めることである。
心静かに座っているときは凶悪な暴漢とても
手出しをするのを控えるというが、そこまで
心を鍛練することである」
言い換えれば絶えず正しき作法を修むることにより
人の身体のすべての部分および機能に完全なる秩序を
生じ、身体と環境とが完く調和して肉体に対する精神の
支配を表現するに至るというのである。
優美は力の経済を意味するとの言が果たして真であれば
その論理的結果として優雅なる作法の絶えざる実行は
力の予備と蓄積をもたらすに違いない。
典雅なる作法はそれゆえに休息状態における力を意味する。

なんか、これを読んでいると以前の五千円札の
おじさんはほとんど天才というかすごい人だなと思う。

※訳文は地の文は矢内原忠雄さんのもの
かっこのなかは奈良本辰也さんのものから
引用しました。ただし訳語と表記を
僕の都合で一部改めました。