小さな幸せ

小さな幸せの見つけ方感じ方の達人をめざして!

強さ、優しさ、あったかさ

2006-03-10 21:38:29 | 小さな気付き

今日は昨日とはうってかわって、朝からうららかな春の陽射し。

もう、天気さえ良ければこっちのもの。

ハイジも真っ青になるくらいの元気がムクムクとわいてきます。

私を元気にするのにキャッシュはいらぬ、お日さま顔出すだけでいい。

いや、やっぱりお金も欲しい。

 

今日はちょっとながくなります。

いいよね、今日は金曜日だから。ゆっくりお付き合いくださいね。

大分に飯田高原というところがあります。

その大自然の真ん中に、俳優の榎木孝明さんのギャラリーがあります。

その榎木孝明美術館に隣接して大野勝彦美術館もあります。

今日はその大野勝彦さんをご紹介します。

昭和19年熊本県生まれ。

平成元年、農作業中、機械により両手切断。

この神様からのメッセージはその失意のどん底から、不死鳥のようによみがえる瞬間の心の変化を書き上げている詩です。

(この詩をブログにご紹介させていただく事の了解をいただきました。)

心をこめて書き写します。

 

「やっぱいっしょがええな」    大野勝彦絵手紙詩画集より

神様からのメッセージ

それでも生きるんじゃ

それだから生きるんじゃ

何だ偉そうに

「格好悪い。ああ人生はおしまいだ」

なんて、一人前の口を叩くな

 

あのな、お前が手を切って

悲劇の主人公みたいな顔して

ベッドで、うなっていた時なー

家族みんな、誰も一言も

声が出なかったんだぞ

ご飯な、食卓に並べるのは並べるけど、

箸をつける者はだぁれもいなかったんだぞ

これまで一度も、神様に手なんか

合わせたことがない三人の子どもらナ

毎晩、じいさんと一緒に、正座して

神棚に手を合わせたんだぞ

 

バカが

そんな気持ちも分からんと

「なんも生きる夢がのうなった」

「他の人がバカにする」

そんなこと言うとるんだったら

早よ、死ね

こちらがおことわりじゃ

お前のそんな顔見とうもナイワイ

どっか行って、メソメソと

遺書でも書いて、早よ、死ね

なー体が欠けたんじゃ

それでも生きるんじゃ

それだから生きるんじゃ

考えてみい、お前の両親いくつと思う

腰曲がって、少々ボケて、もう年なんじゃ

一度くらい、こやつが、私の子どもで良かった

「ハイハイ、これは私達の自慢作です」って

人前でいばらしてやらんかい

もう時間がなかぞ

 

両手切って、手は宝物だった

持っているうちに、気づけば良かった

それに気づかんと、おしいことをした

それが分かったんだったら

腰の曲がった、親の後ろ姿よー見てみい

親孝行せにゃーと、お前が本気で思ったら

それは、両手を切ったお陰じゃないか・・・・

今度の事故はな

あの老いた二人には、こたえとるわい

親父な、無口な親父な

七キロもやせたんだぞ

「ありがとう」の一言も言うてみい

涙流して喜ぶぞ、それが出来て

初めて人ってもんだ

 

子ども達に、お前はこれまで何してやった

作りっぱなし、自分の気持ちでドナリッパナシ

思うようにならんと

子育てに失敗した、子育てに失敗した

あたり前じゃ

お前は、子育ての前に

自分づくりに失敗しているじゃなかか

あの三人は、いじらしいじゃないか

病室に入って来る時ニコニコしとったろが

お前は「子達は俺の痛みも分かっとらん」

と俺にグチ、こぼしとった

本当はな、病室の前で、涙を拭いて

「お父さんの前では楽しか話ばっかりするとよ」と、確認して

三人で頭でうなずき合ってからドアを開けたんだぞ

学校へ行ってなー

「俺のお父さんは手を切ってもすごいんだぞ。

何でも出来て、人前だって平気なんだぞ」

仲間に自慢しているっていうぞ

その姿思ってみい

先に逝った手が泣いて喜ぶぞ

 

しゃんとせにゃ

よし、俺が見届けてやろう

お前が死ぬ時な

「よーやった。お父さんすばらしかった。お父さんの子どもで良かった」

子どもが一人でも口走ったら俺の負けじゃ

分かったか

どうせまた、言い訳ばかりしてブツブツ言うんだろうが

かかってこんかい!

歯をくいしばって、度胸を決めて

ぶっつかってこんかい

死んだつもりでやらんかい

もう一遍言うぞ

大切な人の喜ぶことをするのが人生ぞ

大切な人の喜ぶことをするのが人生ぞ

 

時間がなかぞ・・・・・・・

時間がなかぞ・・・・・・・

 

いかがでしたか?

大野さんは、全国を個展、講演会と活躍を続けていらっしゃいます。

大野勝彦さんのホームページhttp://www2.infobears.ne.jp/oonokatuhiko/です。

(リンクの許可もいただきました)

この詩の中で出てきた息子さんはもうご結婚されて、大野さんはおじいちゃんになられたようです。

この本にこういう詩も。

リハビリを終えて病室にかえると

枕元に一輪のバラが飾ってありました

小さな字で 

今後手が必要な時には

私の両手をえんりょなくお使いください

と書いてありました

その日は

私が人のやさしさに初めて泣いた記念日となりました

 

私が大野さんを知ったきっかけは偶然にネットで、「神様のメッセージ」の感想文を小学生が書いていたのを読んだんです。

隣県にそんな凄い人がいるんだとびっくりしました。

そして、近頃、大分にも美術館が出来ていたので行ってきました。

一つ一つの作品の中に込められた文字を何回読んでも胸があつくなります。

どの絵にも詩にも大野さんの優しさ強さあったかさを感じます。

 

やっぱりながくなってしまいましたね。いいよね金曜日だものね。

 

今日の私の小さな幸せ

庭の花にモンシロチョウがとまっているのを見つけました。

あわてて、携帯で撮ったのですが、パシャリという音にびっくりして隣の庭に飛んで行ってしまいました。

どこにとまっているか、わかるかなあ~わかんねえだろうなあ~。フルッ。誰のフレーズだったかしら?

 

コメント (20)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする