きゃ~、三度目の正直。
日曜日は、きっと勝って欲しいですね。
広島以外でこんなに野球であつくなったのは久しぶり。
王監督はやっぱり「世界の王」ですね。コメントの一つ一つも紳士です。
あんなにクールだったイチローもすっごくあついし。
でも今日負けたアメリカの野球関係者ってどんな気持ちかしら?
大相撲で、千秋楽に朝青龍と白鵬と琴欧州で優勝決定戦するみたいな感じ?
ま、今は人様の気持ちを思いやるほどの心の余裕はないので。
後は勝つだけ、頑張れ、ニッポン!!!!
話しかわりま~す。
本屋さんのレジでお金を払おうとしたら、レジの横に、可愛らしい大きさの本が置かれていました。
きれいを磨く 美しい日本語帳 道行めぐ著
綺麗な日本語に美しい詩を添え、その言葉にまつわる話が書かれています。
その中で、「佐保姫」から
佐保姫
光の粒子を全身にまとって
そのひとは現れた
一瞬で恋に落ちたぼくのことなど
気付きもしない 鮮やかさで
芽吹きの季節をつかさどる”姫”
佐保姫は春の女神です。古代中国の思想で東は春にあたるところから、奈良の都の東にある佐保山の姫が、芽吹きの季節をつかさどる女神とされました。・・・・・
春を連れてくる佐保姫とは、艶っぽい幸せの光に包まれている美しい姫を想像させられますね。
と書かれていました。
佐保姫って春の季語なんですね。初めて知りました。
で、私、佐保姫様の事がもっと知りたくて調べてみました。
実は彼女、春の季語には似つかわしくないほどの物凄い情熱家なんですよ。
古事記の「佐保彦の乱」に出てくるんです。
あらすじいきますよ~。今日もながくなりま~す。いいよね、今日も金曜日だし。
彼女は、天皇の妃なんです。
でも、優しい天皇より別に好きな人がいるんですね。
その好きな人とは、一体誰でしょう?
あのね、ここだけの話よ。彼女のお兄ちゃんの佐保彦様なの。
お兄ちゃんとは、パパが違うのね。
ある日、そのお兄ちゃんから
「兄の私と、夫の天皇どっちを愛しているか?」
と聞かれ、もち、お兄ちゃんと答えたら
「この世を二人で治めよう、僕の為に天皇を暗殺してくれるね」
と頼まれちゃうのよ。
で、好きな人の頼みは断れなくて、彼女の膝の上で眠っている天皇に小刀を・・・・・。
でも、殺せなかったんですね、とっても天皇は優しかったからね。三度ほど振り上げては、振り下ろし・・・。たまらず流した涙が天皇の頬を濡らし、彼は姫の涙で目を覚ますんです。
「今、夢の中で佐保から現れた蛇が私の首をしめようとした。どうしてだろう?」
姫は全部天皇に打ち明けるんですね。
勿論、天皇は佐保に兵を出して、佐保彦との戦いが始まります。
間に立つ佐保姫は、いたたまれず、やっぱり愛するお兄ちゃんのいる佐保に向かいます。
でもこのとき佐保姫は天皇の御子をみごもっていたんですね。
戦火の中で皇子を産み落とす姫。
天皇は愛する佐保姫と皇子を取り返そうとあの手この手と必死で手を尽くします。
このあの手この手がすごく面白いのですが書いていると土曜日になってしまいそうなので省略。
で、結局は、皇子だけは天皇に返し、彼女は愛する佐保彦お兄ちゃんの後を追って炎の中に身を投じるのでした~。
「この世では一緒になれない、兄と妹。あの世で一緒になりましょ~!!」
みたいなことを言ったかどうかはわかりませんが・・・・。
私も、ゆっくり、古事記を紐解いてみようと思います。
彼女が多分只の悲劇のヒロインとしてだけで描かれてはいないような気がしますので。
どうか、皆様、今宵は佐保姫様の出てくるようなロマンティックな夢をみてくださいね。
今日の私の小さな幸せ
タイツリソウの花が咲きました。
今晩は、鯛が沢山釣れた夢を見るかしら?