とまあ、こういうわけで、(どういうわけ?)今夜は十三夜です。
中秋の名月のお月見は、中国から伝わってきた行事。
この十三夜のお月見は日本生まれの行事。
藤沢周平の「日暮れ竹河岸」という短編小説集の中に
「十三夜」
というのがあります。
その一節に
あけはなした格子窓から、十三夜の月の光があふれるほどにさしこんでいて、灯りもいらなかった。
窓から少しはなして据えた机の上に、皿に乗せた団子、別の盆に盛った栗、枝豆、皮のまま茹でた里芋がそなえてある。
十五夜の月見団子は餡を使い、十三夜の団子には黄粉を用いる。
この風景を想像しただけで、もうお月見をしたような気になります。
この中に
「片月見はしないものだっていうからね。格好だけのことでもするだけのことはしなくちゃ」
という台詞があります。
十五夜のお月見をしたら、十三夜のお月見もしないとよくないことがあるっていう言い伝えがあったそうですね。
月だけが出ている空より、その月に少し雲がかかったくらいの方がいい。
まん丸よりは、その少し手前のほうがいい。
日本人だけが、感じる「わびざび」の世界でしょうか。
今夜のお月様、皆様はごらんになりましたか?
今日の私の小さな幸せ
朝起きたら、昨日のような冷たさがありませんでした。
朝の通勤途中の天気予報で気象協会の方が
「今朝は、薄雲が広がり、その薄雲が、掛け布団になって、放射冷却を防いだので、暖かな朝になりました」
って。
雲の掛け布団!!!
なんか、いいな~。