♪お~さむ、こさむ
山から小僧が泣いてきた
なんといって泣いてきた
寒いといって泣いてきた
小僧君でなくても、泣きたいくらい寒いです。
人間って、本当に性格も色々ですね~。
好きなものをはっきりと「好き」って言える人。
悲しかったら、悲しいって言う人。
でも、そんな人ばかりではないんですね。
昨日、今年はじめての、ピンポンの練習日でした。
暑ければ練習が休みになり、寒いと言えば休みになります。
だから、いつまでたっても、ピンポンが卓球に進歩しません。
休みすぎて、ラケットってどう持つんだったっけ?
なんていう有様。
久しぶりにメンバーが全員集合しました。
ピンポンそっちのけで、暮れからお正月の近況をしゃべるしゃべる。
そんなメンバーの中に、私が目指したくなる聞き上手な女性がいます。
その日、練習も終わり、ネットや卓球台を片付けていて、
ふっと、彼女は、今日、何もしゃべってないってことに気づきました。
彼女のそばに行き
「お正月、お母さん、泊まりに来たの?」
と、話しかけたら
「それがね・・・・」
と彼女の声がつまりました。
「え、お母さん、悪いの?」
と、聞くと
「母は元気なんだけれど、クロちゃんが・・・・」
みるみるまに彼女、涙目になりました。
クロちゃんっていうのは、彼女の愛犬です。
クロちゃんの名のとおり、毛が真黒です。
以前、体重を聞いたとき、20キロって言ってたから、中型犬に入るんでしょうか。
我が家の前の道も、クロちゃんと彼女の散歩コースに組み込まれています。
花がら摘みをしているとき、彼女たちが通りかかると、しばし立ち話です。
その間も、クロちゃんは、私たちが話し終わるのを気長におとなしく待っていました。
「本当におりこうさんね~」
って、何回言ったことかわかりません。
そのクロちゃんが、暮れに体調を崩し、31日に彼女の腕の中で、息を引き取ったそうです。
10歳っていうのは、まだ高齢のうちには入らないらしく、
「突然だったから、可愛そうで・・・。
何もしてあげられなかった。
今日も、練習お休みしようかと思ったけど、気が晴れるかと思って来たの」
って。
彼女は、悲しみを、人にしゃべっても、聞いた人がいい気持がしないだろうと何も言わずに帰るつもりだったんですね。
彼女の大人度はおおいに見習わなければと思いました。
でも、自分の胸の中だけに何もかもしまっておいては心が悲鳴をあげかねません。
気心が知れた仲間には、余計な気をつかわなくてもいいのに。
いつも、人の愚痴を聞いてあげてばかりです。
自分の悲しみは一体誰に聞いてもらうつもりなんでしょう。
悲しみを癒すための、心の薬は、人に自分をさらけ出して聞いてもらうことのような気がします。
喜びは人に話せば2倍に、悲しみは半分になるっていいますものね。
彼女の悲しみがはやく癒えますように。
失恋したら、立ち直るためには、次の恋をすること。
でも、彼女、もうこんな悲しさを味わうのがいやだから、二度と犬は飼わないんですって。
今日の私の小さな幸せ
「浪速の華」っていうのを観ました。
30分の時代劇。
結構、面白かったですよ。
あ、明日は「天地人」。
与六ちゃんにあえる~。
本当に可愛いから観てね。