春の予感
寒い日が続きます。
時折、小雪がチラチラと舞います。
風が強いから、地面まで届かずにどこかで消えてしまいます。
こう寒くて、お天気が悪いと、気持ちも
「フアイト、いっぱ~つ!!!」
てな具合には、なかなかあがってきません。
川上弘美さんが、
「あるようなないような」
の中で、こんなときに読むといい本を紹介しています。
元気出ないなあと思うときが人生にはままあって、そういうときはたいがい自分で勝手に「元気でない回路」というところに入りこんでいる。
この回路には、「自分きらい」やら「人きらい」やら「もの考えない」やら「もの考えすぎ」やらの路があちこちにあって、入りこむとななかな出られない。
出るためには、好きな友人と会う、酒なんか飲む、よもやま話なんかする、そんなのがいい。
そこで、川上弘子さんはその「元気でない回路」からでるために、友人と同じくらい好きな本を読むというのです。
その本は、武田百合子さんの「富士日記」だそうです。
「ふんふん、そうそう、あらまあ、それそれ、しみじみ」する本で、元気がでなかったことが、たいしたことではなくなると書いていました。
そこで、私もさっそくその本を読んでみようと図書館にでかけてきました。
武田百合子さんの本をはじめて読みました。
とりあえず「日々雑記」を手に取ってみました。
図書館で、「日々雑記」を10頁読む間に、5~6回は、笑いましたね。
笑いの種類も、クスッだったり、プッだったり、ニヤッだったり。
前に座っていた女性が、きっと変な人~って思ったかもしれません。
この本、ブログを書く人のバイブルになります。
その日見たこと、その日会った人が言ったこと、その日食べたものが、ただただ書かれているんですね。
否定がなく、すべて受け入れているから、読むほうも元気になっていきます。
たとえば、こんな感じ。
ある日。
玉(うちの飼猫)は今朝8時までに、日光浴をし水を飲んで牛乳を飲んで「北海しぐれ(カニアシの名前)」を食べ、毛玉を吐いて、うんことおしっこをした。
あっという間に、一日のうちにすることを全部してしまった。
玉は18歳、ヒトの年齢でいったら90歳である。
若い。えらい。すごいと思う。
そして、また違うある日では、新聞広告を見て、その広告に出ているお鍋を買いたくなります。
これを一つ買おうか、とHに見せると、うちは鍋が沢山あって置く場所がない、と言った。
「じゃあ、一番古い、手がとれても使ってる、あれを棄て・・・・」
そこまで言いかけて、ふと廊下を見ると、奥の部屋へ向かって歩いて行く途中であった玉が、右の前肢を一歩踏み出そうとして宙に浮かせた恰好のまんま、カナシバリにあったごとく立ちすくんでいた。
私の声の方角へ三角の耳をぴんと捩り向けて。
古い?・・・・棄てて?・・・・とは、このワタシのことか?
という風に。
こんな風に、毎日特別なことがなくても、自分が感じたままを感じたように書けばいいのよって、言ってくれているみたいな気がしました。
あ、そうそう友達の猫ちゃんが病気。彼女のためにも一日でも長く生きられますように!
今日の私の小さな幸せ
新番組のドラマもだいたい出そろいましたかね~?
何かこれいい!っていうのがありました?
私は、とりあえず「天地人」・「浪速の華」・「必殺仕事人2009」・「ありふれた奇跡」くらいかな。
時代劇好きだわ。
月9の「ヴォイス」観いてたら、瑛太さんの子供時代をあの与六ちゃんが!!!
タイムスリップした与六ちゃん。
でも、雪んこスタイルのほうが可愛かったな~。
石原さとみ、クールビューティーのキャラじゃないような・・・。
「神の雫」は、もう数回模様眺め。
亀梨君、雰囲気、キムタクを目指してる?