田中雄二の「映画の王様」

映画のことなら何でも書く

第26回 年末恒例 蒲田温泉ライブ「王様」

2022-12-04 21:43:11 | 音楽

 ロックの名曲を日本語に翻訳して歌い続ける伝説のロッカー&ギタリスト「王様」の「蒲田温泉ライブ」を、妻に誘われて聴きに行った。地元で行われたライブ以来、約12年ぶりの再会だったが、ギターテクニックも歌声も全く衰えを知らず、驚くとともに感動させられた(何しろ、彼も自分と同学年なのだ)。

 オープニングは、おなじみレッドツェッペリンの「移民の歌」。そしてヴァン・ヘイレンの「ピョン」、ボストンの「感覚以上」、キッスの 「踊るデトロイト」…などなど。命日が近いジョン・レノンの「想像してごらん」から「幸せなクリスマス」は感動的ですらあった。

 で、ラストは「燃えろ」「高速道路の星」「湖上の煙」とディープパープル三連発! 間のトークも楽しく、あっという間の2時間だった。帰りに温泉(といっても銭湯だが)にも入れて、楽しいひと時を過ごすことができた。

http://www.osama.co.jp/web/tower/new/kamataonsen_2021.html


「水元フェスタ・2010 in 東京・葛飾」王様ライブ(2010.10.24.)

「昨日」「助けて」「なすがままに」(カブトムシメドレー) 
「葉っぱちゃん」
「高速道路の星~黒い夜」(深紫伝説)
「移民の歌」
「万の土になった~お墓参りに行こう~」
「想像してごらん」
「ピョン」

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フリートウッド・マック『噂』

2022-12-02 11:19:52 | 音楽

 フリートウッド・マックは、同時代の多くのロックバンド同様、メンバーの出入りが激しいバンドだった。

 自分がよく聴いていたのは、スティービー・ニックス(ボーカル)、リンジー・バッキンガム(ギター・ボーカル)、亡くなったクリスティン・マクビー(キーボード・ボーカル)、ジョン・マクビー(ベース)、ミック・フリートウッド(ドラム)という布陣だった、70年代後半から80年代初期にかけての頃だ。

 で、やっぱり彼らを代表するアルバムは、77年の『噂』だろう(これで「Rumours」の意味を覚えた)。自分は、「ドリームス」「ドント・ストップ」(後にビル・クリントンがテーマ曲として使用した)「オウン・ウェイ」「ソングバード」と続くA面が好きだった。

 後から知ったのだが、このアルバムの頃、メンバー内では、離婚あり、三角関係ありの泥沼状態で、それぞれがその状況を吐露するような曲を作った結果、素晴らしいアルバムが出来上がったというのだから、皮肉なものである。

 当時はMVなどなかったので、写真だけ見て、スティービー・ニックスよりもクリスティン・マクビーの方が美人だななんて、単純に思っていたが、実は、アルバムタイトルの『噂』も、ミックとニックスが映ったジャケットの写真も意味深だったのだ。

 そのほか、『ミラージュ』(82)からシングルカットされた「ホールド・ミー」という曲が、やけに好きだった。

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「そよ風の誘惑」オリビア・ニュートン・ジョン

2022-08-09 09:46:54 | 音楽

 イギリス生まれのオーストラリア育ちだが、アメリカのカントリーミュージックの歌姫として成功したオリビア・ニュートン・ジョン。

 透き通るような美声の持ち主で、おまけに清楚な美人(死語か)とくれば、人気が出るのは当たり前。その白眉は「そよ風の誘惑=Have You Never Been Mellow」(75)だろう(ななかなかいい邦題だ)。

 そのほか、ジョージ・ハリスンの「イフ・ノット・フォー・ユー=If Not For You」(71)「美しき人生=What Is Life」(72)のカバー、ジョン・デンバーの「カントリー・ロード=Take Me Home, Country Roads」(72)のカバーと、デンバーとデュエットした名曲「フライ・アウェイ=Fly Away」(75)、名バラード「愛の告白=I Honestly Love You」(74)、カントリーっぽい乗りの「ジョリーン」(76)…。 

 当時、カーペンターズ同様、実際は結構好きで聴いているのに、友だちに軟弱だと思われるのが嫌で、聴いていないふりをしていたのも、今は懐かしい思い出だ。

 映画では、学園ミュージカル『グリース』(78)でジョン・トラボルタと共演し、オールディーズ風の「愛のデュエット」をヒットさせた。

 『ザナドゥ』(80)は映画としては…だったが、ELOと組んで歌った「ザナドゥ」と「マジック」はよかった。

 そして、レオタード姿でエアロビクスを踊るというMVとともに、イメージチェンジで驚かせた「フィジカル」(81)も、今から振り返れば、80年代初頭の音楽シーンを象徴するような名曲だと思う。

 今日は久しぶりに「オリビアを聴きながら」をしてみようか。

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NHK特集「この素晴らしき世界 分断と闘った ジャズの聖地」

2021-12-05 11:01:11 | 音楽

 新型コロナウイルスによるパンデミックは、ニューヨークにも大きなダメージを与えた。ミュージシャンなら誰もがそのステージに立ちたいと願う、ジャズの聖地ヴィレッジ・ヴァンガードは、閉鎖が続き、86年の歴史が閉じる危機に直面した。

 日本人ジャズピアニストの海野雅威は、地下鉄の通路で、黒人の若者から「中国人は出て行け」という言葉を投げつけられ、暴行を受けて、ピアニストの命ともいえる腕を骨折した。

 そんな中、仕事を失い、街角に出るしかなかったミュージシャンたちが盛んに演奏するようになった曲がある。ルイ・アームストロングが歌った「What A Wonderful World(この素晴らしき世界)」だ。1967年、ベトナム戦争下で黒人差別が吹き荒れた分断の時代に発表された曲が、2021年の今、世界で再び歌われるようになったのだ。

 番組では、音楽の力を信じ続けた者たちが、「素晴らしき世界」を取り戻そうとする希望の物語が描かれていた。

「この素晴らしき世界」『グッドモーニング, ベトナム』『12モンキーズ』
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/c1c85075e7fe26271580e385dd3e6bbc


 海野雅威という人に興味が湧いてYouTubeで調べてみたら、『アズ・タイム・ゴーズ・バイ』というアルバムに収録された、沢田研二のソロデビュー曲「君をのせて=My Boat For You」を見付けた。宮川泰が作曲したこの名曲が、とてもいい感じにアレンジされ、演奏されていた。

「My Boat For You」
https://www.youtube.com/watch?v=AUyH56uVZMM

沢田研二「君をのせて」
https://www.youtube.com/watch?v=BLE3ED3wbEo

 

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「海風」(風)

2021-09-16 12:27:45 | 音楽

 伊勢正三とフォークデュオ「風」を組んだ大久保一久が亡くなった。風には、「22才の別れ」「あの唄はもう唄わないのですか」「ささやかなこの人生」などの名曲があるが、自分が一番好きだったのは、高校生の時に聴いた「海風」(77)だった。

 この頃から、AOR、フュージョン、クロスオーバーなどと、音楽が細かく分類され始めたが、その先駆けのような曲。今聴いても、とても77年のものとは思えないようなかっこいい曲だ。

https://www.youtube.com/watch?v=_Ob8__zE6oY

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チャーリー・ワッツ逝く ストーンズのこと

2021-08-25 11:51:57 | 音楽

『レッツ・スペンド・ザ・ナイト・トゥゲザー』(83)(1988.3.23.)


 東京ドームで行われたミック・ジャガーのソロコンサートを見た後で、何か消化不良を感じて、ローリング・ストーンズが81年に行ったアメリカン・ツアーの様子を記録した、ハル・アシュビー監督の『レッツ・スペンド・ザ・ナイト・トゥゲザー』を見直してみた。

 この映画を見ると、ミックのパフォーマンスもさることながら、キース・リチャーズの存在感の大きさや、黙々とドラムを叩くチャーリー・ワッツの姿に、改めてストーンズの一員としてのミックという見方が浮かんできて、やはりストーンズとして来てほしかったと思った。消化不良の原因はここにあったのだ。

ローリング・ストーンズ スティール・ホイールズ ライブ・アット・トーキョー・ドーム(1990.2.16.東京ドーム)

 体調が万全ではない中、オープニングの「スタート・ミー・アップ」から2時間以上も立ちっ放しというのは正直なところこたえたし、豆粒のようにしか見えない彼らの姿を、凝視し続けるのも疲れた。

 そして、疲れたら無理をしないで座ってしまえばいいのだが、彼らのプレーと自分の意地がそれを許さない。まるで「あしたのジョー」の金竜飛の舞々(チョムチョム)を受けているようなものだ。こうなったら、彼らと俺とのマラソンダンスの戦いだ、などと思いながら見続けたのだが、結果はもちろん彼らの圧勝だった。「悪魔を憐れむ歌」でついに俺は力尽きて座り込んでしまったのだから…。

 およそ20歳という年齢差がありながら、この結果は何とも情けない。ダーティなイメージがある彼らだが、このパワーは日頃から体を鍛えていなければ出てこないはず。これは虚像が独り歩きした結果か、それとも彼らも年を取って、若い頃とは違って保守的になったということなのか。

 何だか、ストーンズのコンサートを見たにしては、全く興奮していないようなことばかり書いているが、実際のところ、席も音も悪過ぎて、ストーンズのコンサートを見たという実感が湧かない。加えて、この後控えているポール・マッカートニーのコンサートを想像しながら見てしまったのも悪かった。

 ミックとキースの掛け合いを見ると、いくらけんかをしても、生きてりゃこそだよ。ジョンとポールのこんな姿は二度と見られないのだからなどと思ったし、先のミックのソロコンサートとこのストーンズのコンサートを合わせて考えると、やっぱりグループの曲はグループのものなのだとも思った。

 つまり、今度のコンサートではビートルズ時代の曲を中心にやるという、ポールの姿は一体どう映るのだろう、違和感はないのだろうかなどと、思いはそっちの方に飛んでしまったのだ。

セットリスト
1.スタート・ミー・アップ
2.ビッチ
3.サッド・サッド・サッド
4.ハーレム・シャッフル
5.ダイスをころがせ
6.ミス・ユー
7.ルビー・チューズデイ
8.プレイ・ウィズ・ファイア
9.ロック・アンド・ア・ハード・プレイス
10.ミックスト・エモーションズ
11.ホンキー・トンク・ウィメン
12.ミッドナイト・ランブラー
13.無情の世界
14.キャント・ビー・シーン
15.ハッピー
16.黒くぬれ!
17.2000年光年のかなたに
18.悪魔を憐れむ歌
19.ギミー・シェルター
20.イッツ・オンリー・ロックン・ロール
21.ブラウン・シュガー
22.サティスファクション
23.ジャンピン・ジャック・フラッシュ

ポール・マッカートニー日本公演1990
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/140baaf898d72d92ad632a8fa7ed68b5

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ベイ・シティ・ローラーズ「バイ・バイ・ベイビー」「サタデー・ナイト」

2021-04-23 16:00:37 | 音楽

 1970年代中盤に「ビートルズの再来」と呼ばれ(笑)、一世を風靡したベイ・シティ・ローラーズのリードボーカル、レスリー・マッコーエンが亡くなったという。

 中学生時代、同級生の女の子たちが熱狂していたが、俺たちは、彼らはロックバンドではなく、アイドルグループだとみなしてバカにしていた。

 でも、実は「バイ・バイ・ベイビー」(後からフォー・シーズンズのカバーだと知った)と「サタデー・ナイト」(Saturdayのスペルはこの曲で覚えた)は結構好きで、仲間に隠れてシングルレコードを買ったのだ。

 訃報に接して、久しぶりに聴いてみたら、あの頃のいろいろな出来事が思い出された。もう半世紀近く前のことになるのか。

https://tvfan.kyodo.co.jp/music/news-music/1271655

Bay City Rollers Bye Bye Baby
https://www.youtube.com/watch?v=zVxAj-Mis6o

Bay City Rollers S-A-T-U-R-D-A-Y NIGHT
https://www.youtube.com/watch?v=HfS_QKGjwzw

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