田中雄二の「映画の王様」

映画のことなら何でも書く

「名前のない馬」「ヴェンチュラ・ハイウェイ」(アメリカ)

2024-08-14 14:45:46 | 映画いろいろ

 ある映画の試写(情報解禁前)を見たら、冒頭でアメリカの「ヴェンチュラ・ハイウェイ=Ventura Highway」がカーステから流れてきてびっくりした。

https://www.youtube.com/watch?v=dAUUy7NMnaY

 というのも、先日パリオリンピックのブレイキン女子決勝で、DJがかけた曲がアメリカの「名前のない馬=A Horse With No Name」だったからである。

https://www.youtube.com/watch?v=09YKl-06JYQ

 「名前のない馬」は、最近では『コヴェナント 約束の救出』(23)『ナイス・ガイズ』(16)でも流れていた。昔「あぶない刑事」でも使われた回があったような覚えがある。
 
 今アメリカが来てるのか…。だとすれば昔よく聴いていた者としてはうれしい。


『コヴェナント 約束の救出』
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/af382b715262ed7f9d3dc422e6170651

『オズの魔法使』とミュージシャン
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/8bea5b048a5b828b840ec0ce505ea92c

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「エイリアン」シリーズ

2024-08-09 10:14:53 | 映画いろいろ

『エイリアン:ロムルス』公開に先駆けてシリーズを復習

『エイリアン』(79)

https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/b85a56c2fda85004ad3662997d8f607f


『エイリアン2』(86)

https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/c4953c2f2c041b52c9f6c8c7dceac0e4


『エイリアン3』(92)(19992.9.27.日劇プラザ)

 思えば、このシリーズとも随分と長い付き合いになる。オリジナルが公開されたのが79年だから、かれこれ13年もたっているのだ。その間“エイリアン”という聞き慣れなかった言葉は一般化し、オリジナルと2を監督したリドリー・スコットとジェームズ・キャメロンはヒットメーカーになり、最初はB級扱いだったオリジナルが今やこの手の映画の古典になっている。

 そうした13年という年月の中で、唯一変わらなかったのが、シガーニー・ウィーバーがエレン・リプリーというキャラクターを引きずり続けてきたことだ。これは俳優としては大きなマイナスだとも考えられる。結局、どんな役をやっても、彼女の影には常にリプリーのイメージがつきまとう。

 少し前の例でいえば、あまりにも『エクソシスト』(73)で演じたリーガンのイメージが強過ぎて結局消えていってしまったリンダ・ブレアの悲劇が思い浮かぶ。

 だが頭のいいウィーバーは「私はそんなのごめんだよ」とばかりに、またまた作られることになったこの映画で、わざわざ共同プロデューサーという形を取って、自分なりの決着を付けることにしたのだろう。そしてそれは、ラストのリプリーとエイリアンとの“心中”という形で表現される。

 つまり、フランシス・フォード・コッポラとアル・パチーノが『ゴッドファーザーPARTⅢ』(90)でマイケル・コルレオーネを抹殺したように、次々とシリーズ化される傾向が強い今のハリウッドにおいては、そのキャラクターを作り上げた者が自らそれを亡き者にしなければシリーズの呪縛からは抜け出せないのだ。

 そうしたウィーバーの強い覚悟と、慣れ親しんだ役を抹殺するというしょく罪の念が反映されたのか、この映画は宗教色が強く、リプリーとエイリアンへの鎮魂映画の趣すら漂うのである。

 そして、ここまでやれば、たとえ4が作られるようなことがあっても、ウィーバーはそれを笑って受け流せるのではないかと思う。まさしくタフな女性。その根性はすてきだ。

 デビッド・フィンチャーという27歳の雇われ監督。よくやったと思う半面、アップやぼかしを多用して少々遊び過ぎたところが難点か。ただし、スコットやキャメロンのように今後大化けする可能性も感じさせる。

 『クロコダイル・ダンディー2』(88)のコミカルな演技に注目したチャールズ・ダットンが今回は渋い演技を披露してくれた。期待のブラックアクター登場の感がある。

【今の一言】と書いたが、ウィーバーはクローン再生されたリプリーとして、ジャン・ピエール・ジュネが監督した『エイリアン4』(97)にも出た。予想通りフィンチャーはこの後ヒットメーカーになった。


『プロメテウス』(12)『エイリアン:コヴェナント』(17)

https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/6f3c7e34d74f09898c23e0cbb2ea8a9f

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堀米雄斗の金メダルで思い出した『ロード・オブ・ドッグタウン』

2024-07-30 22:24:52 | 映画いろいろ

 パリオリンピックのスケートボードの男子ストリートで堀米雄斗が大逆転の末に金メダルに輝き、東京五輪に続いて連覇を達成した。そのニュースを見ながら、1970年代にロサンゼルスのベニスビーチで結成されたスケボーグループ「Z Boys」たちを描いた『ロード・オブ・ドッグタウン』(05)という映画のことを思い出した。この映画が製作された頃は、まさかスケボーがオリンピック競技になるなどとは想像すらしていなかった。

https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/cd3adc11867a176b02b37e50b1155786

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『デッドプール&ウルヴァリン』関連映画

2024-07-25 12:07:47 | 映画いろいろ

『X-MEN: ダーク・フェニックス』(19)

https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/a62d9f3e1318a295924bd8464fbc2908


『デッドプール2』(18)
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/28db33e6025aa8bf8db567508824ee20

【インタビュー】『デッドプール2』ライアン・レイノルズ
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/7a48f1e18f59de2c1c7b96267248da4a


『LOGAN/ローガン』(17)

https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/a51b32741253414267e18ccc8b38af34


『X-MEN アポカリプス』(16)

https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/8e59fdd9c20ea241016deda2c124d7f7


『ファンタスティック・フォー』(05)(2005.8.17.20世紀FOX試写室)

 昔々、『宇宙忍者ゴームズ』と題されたアニメとして放送されていた“アメコミ”の実写版。岩石男=ザ・シングの声は関敬六で“ムッシュムラムラ”という謎の掛け声が当時のわれわれ小学生の間ではやった憶えがある。

 今回の実写版では、変体した彼らの悩みや屈折が描かれていた点が現代風か。もっともスーパーマンやハルク、スパイダーマンといった先に映画化されたアメコミの要素をたっぷりと盛り込み、最新CGとアナログ特撮を巧みに合体させるなど、一時のCG垂れ流しから脱皮しつつあると感じさせてくれた。というわけで、なかなかおもしろうございました。


『X-MEN2』(03)

https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/b9e1df58e92f6c4ec4a91314f0d0ffb9

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トランプ銃撃事件で思い出した『ダラスの熱い日』と『JFK』

2024-07-15 21:24:52 | 映画いろいろ

 ドナルド・トランプ前米大統領銃撃事件のニュースを見ていると、やはりジョン・F・ケネディ元米大統領のダラスでの暗殺事件を思い出す。あの事件を描いた映画は少なくないが、やはり『ダラスの熱い日』(73)『JFK』(91)が双璧だろう。

 

『ダラスの熱い日』
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/dbea926ba4379b4765a978ca204cd7de

『JFK』
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/966991f0bd96d57e8b00050d1b75291d

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ゴジラ生誕70周年記念上映「ゴジラ・シアター」9月『ゴジラVSビオランテ 4Kデジタルリマスター版』10月『三大怪獣 地球最大の決戦 4Kデジタルリマスター版』

2024-07-10 23:01:33 | 映画いろいろ

『ゴジラVSビオランテ』(89)

https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/cb3f27db50a70d209ce435301625c541


『三大怪獣 地球最大の決戦』(64)

小学生の時に見た映画 1971
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/ea3665880b57a36218f3cf0feede938a

『るろうに剣心 伝説の最期編』
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/f84aa25c695791386ab6a25f396277b5

All About おすすめ映画
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/0f6d38477ea8b3a216c1245474a85b4d

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ゴジラ生誕70周年記念上映「ゴジラ・シアター」8月『キングコング対ゴジラ 4Kデジタルリマスター版』

2024-07-10 20:16:10 | 映画いろいろ

 


『キングコング対ゴジラ』(62)

熱海の海岸『金色夜叉』 熱海城『キングコング対ゴジラ』
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/3baa108c333565b98225225785611c25

小学生の時に見た映画 1970
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/23101a1c64de2d658d0a91d9c0ca1362

『キングコング対ゴジラ<完全版>4Kデジタルリマスター』 ゴジラシリーズの脚本・関沢新一
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/15933c015f12ba350b0c9e78bb82c1d7

1960年代邦画ベストテン その1 『用心棒』『キングコング対ゴジラ』『私は二歳』『天国と地獄』『飢餓海峡』
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/09d7d6e045ffbf9096076b6a7dfbe217

高島忠夫と藤木悠の凸凹コンビ『キングコング対ゴジラ』『海底軍艦』
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/4e068c322d9b7e635b5edd75ba64a611


 

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ゴジラ生誕70周年記念上映「ゴジラ・シアター」7月『ゴジラ』(『ゴジラ-1.0/C』)

2024-07-10 09:41:36 | 映画いろいろ

TOHOシネマズ5劇場でゴジラ生誕70周年記念上映「ゴジラ・シアター」実施
https://www.tohotheater.jp/theater/081/info/event/godzilla-theater.html


『ゴジラ』(54)

 偶然時間ができたので、TOHOシネマズ日比谷で『ゴジラ』を見る。映画館で見るのは、『ゴジラ』60周年デジタルリマスター版(2014.6.10.日比谷シャンテ)以来、10年ぶり。今回はいろんな意味でとても悲しい映画だと感じた。

「音で怪獣を描いた男 ゴジラVS伊福部昭」
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/a6e4027a83bbff8df2a5ca2759af9099

東宝特撮映画の顔、宝田明
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/2d71f052c5a570a07702deb97bf5646f

『ゴジラ』4Kデジタルリマスター版
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/1ae333726cbaaf350e45f35836da4ef2

ゴジラ巡り2
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/1d63f513229a481007fdf99bcd6e1942

『爆音映画祭 ゴジラ伝説』
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/18f0d2bafbdc7f21107034d06dc3a207

ゴジラ巡り
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/bc5a6210fdcb5d2f30a2add6cff960d9

ゴジラ(中島春雄)死す
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/8921701bce7c5c532f75c4050264298b

ゴジラ映画、累計1億人突破
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/2895cc7360f7590115dcd7168ac36ac8


 余勢を駆って、アマゾンプライムで『ゴジラ-1.0/C』を見る。モノクロで見ると改めてオリジナルへの敬意が色濃く感じられた。やはりゴジラにはモノクロがよく似合う。

ステップ広場にゴジラ
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/45388e03141d4356e8282ac2187b68bf

米アカデミー賞『ゴジラ-1.0』が視覚効果賞を受賞
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/9fd0402891dc80dab3bf899c92c7b9a5

「小林一三生誕一五〇年展」
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/b35a933b98d6de2de914b5e1e21c01ce

『ゴジラ-1.0』完成報告会見
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/a0f73e45a7518e0ee1074055377fd2ea

【ほぼ週刊映画コラム】『ゴジラ-1.0』
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/4d2924591fd335101ac0452a1de17098

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『バンドレロ』

2024-07-01 20:02:24 | 映画いろいろ

『バンドレロ』(68)(1975.5.19.月曜ロードショー)

 南北戦争終結後の混沌とした西部を舞台に、アウトローたちへの郷愁を盛り込んで描く。スタンリー・L・ホーの短篇小説をジェームズ・リー・バレットが脚色、アンドリュー・V・マクラグレンが監督した。撮影はウィリアム・H・クローシア、音楽はジェリー・ゴールドスミスが担当した。

 ジェームズ・スチュワートとディーン・マーティンが元南軍兵士の銀行強盗兄弟を演じ、彼らの人質となる未亡人をラクエル・ウェルチが演じた。

 ジミーがハングマンに化けて処刑が決まった弟を逃がすが、町が無防備になったところで銀行強盗をして悠然と立ち去るという前半は、ジミーのひょうひょうとした味が生かされている。ところが、未亡人に懸想して兄弟を追う保安官(ジョージ・ケネディ)からの逃亡劇になってからは、総じてマクラグレン映画に見られるテンポの悪さが目立つのが残念。

 また、ゴールドスミスの口笛を生かした音楽、ラストのバンドレロの襲撃などにマカロニウェスタンの影響が見て取れる。何やら西部劇の黄昏を感じさせる一本という感じがした。


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『非行少女ヨーコ』

2024-06-23 17:08:57 | 映画いろいろ

『非行少女ヨーコ』(66)

 緑魔子へのインタビューの準備のために見た。

 家出した少女ヨーコ(緑)は新宿歌舞伎町で風俗嬢のハルミ(城野ゆき)と知り合いジャズクラブに。そこにはジャズのビートに酔いしれ、睡眠薬を飲んでいたずらに青春を浪費する若者たちがいた。ヨーコは気の弱そうな予備校生のジロー(谷隼人)と出会う。

 毎日新聞で紹介された実話を映画化した降旗康男監督のデビュー作。その他の共演は、石橋蓮司、大原麗子、荒木一郎、東野英心、小林稔侍、岡田英次、大坂志郎、中北千枝子、佐野周二、戸浦六宏、寺山修司。

 1966年、今から57年前の新宿の風景や風俗が見どころの一つ。この映画の若者グループのモデルは、大原も所属していた「六本木野獣会」だろうか。

 後に高倉健の主演映画を数多く撮った降旗監督とは別人ようなプログラムピクチャー。フランスのヌーベルバーグ作品を意識したような雰囲気の中で、小悪魔的と呼ばれた若き日の緑が妖しい魅力を発散。後に夫となる石橋もオネエ役で怪演を披露する。城野と小林は、翌年のテレビシリーズ「キャプテンウルトラ」(67)にも出演していた。

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