デップよりも、バルデムやラッシュの方が目立つ
ジャック・スパロウ(ジョニー・デップ)によって、海の死神にされたサラザール(ハビエル・バルデム)は復讐の機会を狙う。一方、ウィル・ターナー(オーランド・ブルーム)とエリザベス(キーラ・ナイトレイ)の息子ヘンリー(ブレントン・スウェイツ)と、謎の天文学者のカリーナ(カヤ・スコデラリオ)は、伝説の秘宝「ポセイドンの槍」の行方を探る。というシリーズ第5作で、原題は「死人に口なし」。
ストーリーの転がし方やテンポが悪く、せっかくのアクションやギャグも空回り。デップよりも、脇役のバルデムやジェフリー・ラッシュの方が目立つ有様。特にラッシュは『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー: リミックス』のマイケル・ルーカー的な役割を担っている。
ただし、海洋歴史映画『コン・ティキ』(12)を撮ったノルウェーのヨハヒム・ローニング&エスペン・サンドベリが監督しただけに、海上シーンには見るべきところあり。そこが救いか。
ポール・マッカートニーがゲスト出演していたのには驚いた。してみると、キース・リチャーズがスパロウの父親で、ポールが伯父さんということになるのか…。
『コン・ティキ』公開時に書いたコラムはこちら↓
https://tvfan.kyodo.co.jp/feature-interview/column/44905