『スーサイド・スクワッド』(16)のジョーカーの恋人ハーレイ・クイン(マーゴット・ロビー)が、ジョーカーと別れて独り立ち。モラルのない暴れっぷりで、ゴッサムシティの悪党たちから次々と恨みを買う。
そんな中、ハーレイは謎のダイヤを盗んだ少女を守るため、くせ者だらけの女性たちとチームを結成し、悪の親玉ブラックマスク(ユアン・マクレガー)と全面対決することになる。
プロデュース兼任のロビーが、サンダンス映画祭で注目された中国系のキャシー・ヤンを監督に起用。最初は、突き抜け過ぎたキャラクターや過激な描写に面食らうが、慣れてくると違和感が消え、面白く感じられるようになってくる。
複数の人物のエピソードが入り乱れ、時間軸が行きつ戻りつするところは、タランティーノの『レザボア・ドッグス』(92)や『バルプ・フィクション』(94)をほうふつとさせるところもある
ポップな色遣いやアクションが見どころ。ひたすら女性が強いのは、今の時代を象徴しているのだろう。
さて、タランティーノの『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』でのシャロン・テート、『スキャンダル』、そしてこの映画と、このところのロビーの活躍には目を見張るものがある。