『Shall we Dance? シャル・ウィ・ダンス?』(04)(2005.5.9.品川プリンスシネマ)
テレビで『Shall we ダンス?』(96)をやっていた。どうせ今、公開中のアメリカ版『Shall we Dance? シャル・ウィ・ダンス?』にひっかけての放映だろうと思いつつも、つい見入ってしまった。で、やっぱりよく出来た映画だと再確認。
というわけで、勢いで? アメリカ版を見に行くことに。オリジナルにほぼ忠実という点は好感が持てたし、確かに主人公の屈折などがなくなった分、明るくはなっているが、その代わり深みがなくて軽いタッチに終始し、良くも悪くもハリウッド映画という感じに収まってしまった。
で、このリチャード・ギアを見ているとオリジナルの役所広司のうまさが際立つ。やはり主人公がダンスに全く縁のないズブの素人というところがいいのだ。
実際、アメリカではどちらの方が受けたのだろう? もともとダンスの素養がある欧米と、そうではない日本を比べるのがナンセンスという気もするが…。
結局、素晴らしいのは『王様と私』のロジャース&ハマースタインの名曲自体だったりして。徒歩でも行ける品川プリンスシネマの土曜日のレイトショーは、なかなかいいかも。
元祖『Shall we ダンス?』×ハリウッド版『Shall we Dance? シャル・ウィ・ダンス?」(『文化の泉』から)